大手町サンケイプラザ 立食パーティー

　出張で大手町サンケイプラザで開かれる会議に潜入する。2010年のとある夏の日。


　前庭に真っ赤な巨大なオブジェがある。作者はアレクサンダー･リーバーマンでイリアッド・ジャパンと名付けられている。ギリシャのホメーロスの高名な叙事詩イーリアスから着想を得ているようだ。
　会議そのものは和やかに進み、終了後の立食パーティーに参加を許され、いそいそと会場に向かう。
　例の如く主賓の挨拶は何故か耳に入らない。ギラギラした目付きで会場内を観察し自分の立ち位置を決定する。重要なのは補充の効く料理と、1回限りのものとを見極めることだ。後者の代表はキャビアとスイーツである。特にキャビアはボヤボヤしていると直ぐに無くなってしまう。キャビアが供されるグレードのパーティーでは、中央にブースが鎮座していることが多い。目印にチョウザメのレリーフや看板が掲げられていることも多いのでしっかりと見定める。今回は発見できなかったのでスイーツのそばにさりげなくにじり寄る。凝ったスイーツだと補充が無いが今回は大丈夫そうだ。

　ショコラケーキ、ブルーベリーと苺のタルト、プチシュークリーム、楕円形の容器はプディング。
　挨拶も終わったようなので先ずはオードブルから。寿司の屋台が出ており最初に並ぶ人が多いがこれは時間の浪費となる。オードブルもちょっと凝ったものは補充されないことがあるので先に味わってしまう方が良い。

　画面下よりトーストサンド。具はトマト、ハム、レタス。時計回りにトマトのジュレ（これは後述)、ローストビーフ、炊き合わせ（有頭海老、里芋、筍、篠田巻き、椎茸、葱）。和惣菜の盛り合わせ（卵焼き、八幡巻き、薩摩揚げ、ほうれん草のお浸し、鮭の焼き物、鳥の唐揚げ）。京風の味付けで出汁が効いておりどれも中々イケル。
　
　手前はテリーヌ、コンソメのジュレ添え。奥は卵焼き、鮪の御造り、一番奥は忘れた。

　エビのチリソース炒めとミートローフのパイ包み、下のソースは少し和風で甘目。

　左は牛フィレ肉のブラウンソース煮、右上は海老とカシューナッツ、帆立貝の中華炒め。

　ブイヤベースとシーフードカレー、サフランライス。ブイヤベースは喰べ忘れた。この間にスイーツも攻める。終盤になるとスイーツコーナーが混雑するので初期或いは中間に攻めるのが肝要。
　寿司のコーナーが空いてきたので貰いに行く。スイーツ、寿司のコンボは自分でもいかがなものかと思うが...

　小ぶりの握りだが、立食パーティーでは丁度良いサイズだ。新鮮なネタを目の前で握っていただける。

　イクラと大根おろしの蕎麦。暑い夏にはサッパリと嬉しい。思い返すと喰べ忘れたものがあったが、これで大体一巡。立食パーティーでは好きなものだけ大量に皿に盛ってきてしまうと後で美味しいものを見つけた時に満腹になってしまっており後悔しかねない。ちょっとずつ取って来るが最大のコツだ。
　さて、そろそろ腹も一杯になってきたので締めの一品で華麗にキメタイ。悩んだ末、オードブルのトマトのジュレにした。
　
　湯剥きされたミニトマトが二つ、やや黄色のジュレの上に載っている。このジュレはトマトのペーストを漉したものでしっかりトマトの味がする。どこぞのフレンチレストランで提供を始めたと思ったら結構流行っているようだ。

コメント 2

バブルの頃はこういう会議よく出てました。
今は無くなっちゃったなぁ・・・
by mau (2011-01-05 23:56) 

mauさん。おはようございます。本当に昔に比べるとこういう機会が減りました。時代の流れですかねぇ。
by punchiti (2011-01-06 07:24)