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ネオ屋台村(2013) TOKYO PAELLA ランチセット [県外遠征(東京都)]

 今回の東京出張は銀座方面が目的地。
 JR有楽町で下車し東京国際フォーラム方面に出る。
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 昼喰時だけあって盛況ですな。
 中庭でネオ屋台村と名付けられた移動販売車達がランチ販売をしているのですよ。
 入り口に何か看板が出ているので見てみるとナントカ学会とかが開かれているみたい。
 近くのビジネス街に勤務するサラリーマンやOLに加え御医者様の軍団もいるみたいなのでランチ争奪戦が厳しいかも..........ん?
 御医者様は接待でどっかに行くかも知れんのであまり関係ない気もする。
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 中庭に侵入するとアサヒの出店で何やら配っている。
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 ノンアルコール飲料のゼロカク アイスリモーネをいただきました。イェイ。
 缶の脇に非売品とプリントされている。

 先ずは一通り出店をチェックしていく。
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 エスニックや肉主体の物が多いのだが、和喰にも行列がちゃんと出来ている。
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 前に利用したことのあるTOKYO PAELLAがあった。
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 前回無かった店舗もありどれも美味しそうだ。
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 迷いつつ暫し行ったり来たりする。
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 あまり迷っていると閉店する店舗も現れてくるので注意が必要だ。
 何しろ移動販売車なので積載量に限りがある。
 結局TOKYO PAELLAにした。
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 パエリアは週替わりで本日は浅利のパエリア。
 パエリアは車内で炊き上げている。
 付け合せのタパスは若鶏のトマト煮込み、ブラックオリーブとアンチョビのタプナード添え。
 スープはシーフードと野菜のビスク。
 ランチセット(700円なり、2013年4月現在)はパエリアとサラダに加えタパスかスープが付いてくる。
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 自分の後ろに並んだOL二人組はタパスとビスクで1個ずつ頼んでシェアしようよ、楽しみだねー、と相談しているが
 先程よりビスクをカップに盛るのに鍋を物凄く傾けて底を攫っているように見える。
 ランチセットにぃビスクも付けてぇとか考えていたのだがちょっと無理そうな..........。
 案の定自分の2人程前でビスク終了。
 後ろのOL二人連れは御喋りしていてこの後の惨劇にはまだ気づいていないようだ。

 中庭には飲食スペースが用意されている。
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 さて、いただきましょう。
 えー、袋の横にはASAHI DRY ZEROがあるように見えるという方は視力検査を受けることを切に御勧め........、オマエはさっきゼロカク アイスリモーネ貰って嬉しそうにしていなかったか?
 ゼロカクは店舗を物色しつつ歩きながら飲んでしまったんですね。
 そんで缶を片しに行く時にASAHIの所にいたオネーチャンにこのアイスリモーネ、良いね、贔屓にするよ,と云ったらDRY ZEROをくれた(本来は一人一本)んですね。イェイ。いやー、御礼はちゃんと言ってみるもんだ。
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 さて、早速開けてみましょう。パカッ、いやーん。
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 中身が結構詰まっていますよ。
 サラダはクルトンが載せられており、アンチョビとチーズの入った濃厚なドレッシングでいただく。
 タパスの若鶏のトマト煮込みの上の黒いのがタプナードでアンチョビ、ブラックオリーブ、大蒜等を刻んでペースト状にしたもの。
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 パエリアはサフランを贅沢に使用した本格的な物だ。
 レモンを絞り、大蒜風味のマヨネーズを絡めて喰べる。
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 浅利は殻付のまま使われている。3個程入っていた。

 ガヒッガヒッと華麗に摂取していると向かいに20歳代後半のOL風の女性と上司らしい30歳代前半位の男性が座った。
 女性の方が(店員が)何か言っていることが良く判んなかったけどちょっと負けてくれた~、と嬉しそうに言う。
 ところが弁当の包みを開けた途端に顔色が曇る。
 あ~~、これ頼んだのと違うじゃん、だから負けてくれたんだー、ショックぅ。
 男性の方がまぁ、見た目は美味しそうだし時間も無いからそれで喰べなよ、と諭す。
 渋々喰べ始める女性だが、あ~~、美味しいから余計に悔しいと呻く。
 ハイハイ、そうですか。よろしうござんした。
 周りを見渡すと皆一様にゼロカク アイスリモーネかDRY ZEROを手にしており、この日の利用客は幸せさん。
 さて、御馳走様でした。
 自分の職場の近くにもこういうのがあると楽しいだろうなと思う。
 何人かで色々頼んでシェアするのが一番良いね。

 ところで、ちょっと前のネットニュースで移動販売に規制が入る可能性が示唆されていた。
 屋台販売は店舗に比べて衛生面で不利な事と、喰中毒等になったりしたときの責任の所在が曖昧な点等が問題視されているようだ。
 固定店舗だと喰中毒発生時の追跡用に一部の喰材や料理を一定期間冷凍保存するようになっているが、移動販売だとこれが徹底されていなかったりする。
 安全も大事だが、何でもかんでも規制、規制ではつまらない。
 良い形で継続発展して行くと良いと思う。
 
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 夜には大規模なフェスタがあるようだ。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)は夜の予定があるので見に来れなくて残念。
 昼の部の撤収作業を見つつ東京国際フォーラムを後にする。
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 奥のワーゲンのミニカーを昔持っていたのを思い出した。
 

 
 
 
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高遠さくらホテル ステーキフェア [風景など]

 2013年1月末ともなると新聞の折込チラシやタウン情報誌にはバレンタインデー企画に関する広告が増加する。
 各店工夫を凝らしたラインナップで写真を見ているだけでも面白い。
チョコレートを使った商品が多くなるのは致し方ないところではあるが和菓子のアレンジやロールケーキ等、ちょっと喰べてみたいものが結構ある。
 販売期間も2月14日前後だけでなく2月一杯とか長めなものもありどれにしようか迷う。
 そのチラシの一角に高遠さくらホテルのスイーツバイキングが紹介されていた。
 2000円で10種類程のスイーツとドリンクが摂取し放題とある。
 職場の甘いもの命の30代♀の同僚に話題を振ると既にチェック済みでステーキの喰べ放題もやってるみたいだよと逆に情報を得た。
 高遠さくらホテルのHomepageを検索するとスイーツバイキングは何故かスーツバイキングと誤表示されており紳士服の販売でもしているのかと思ったが、程無くステーキの喰べ放題の情報に辿り着けた。
 ステーキフェアと銘打たれ期間は2013年1月25日~2月3日、時間は17:30~20:00(Order stop 19:30)、料金は大人2300円なり。
 気になるメニュー構成は
 やわらかジューシー牛ロースステーキ シューストポテト添え、新鮮野菜のサラダバー、味噌汁 & ライス、自家製お漬物、そしてフルーツ 食後にはソフトアイスをサービス!
 と謳っている。
 電話してみると予約可能とのことですかさず18時30分で予約。
 17時30分には退社できるはずだったのに何故か会議が急に入る。
 30分程だというのでそのまま会議に出たが何故か長引くし.....皆で一丸となって嫌がらせしてんのか?と疑心暗鬼に陥る。
 18時15分会議終了。ホテルに少し遅れる旨を連絡してから一路高遠を目指す。
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 微妙な道路の混雑具合でヤキモキしたが抜け道を駆使して18時45分に高遠さくらホテルに到着できた。
 ホテルに入ると確かにステーキフェアの案内の看板がある。
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 以前伊那にあったステーキとハンバーグの店びふてき亭でステーキ半額フェアをしたときは1~2時間待ちの大行列だったので心配していたが幸い行列は無し。
 会場はホテル内のレストラン「古城」かと思ったが披露宴などで使用されるイベントホールへ案内された。
 良くある大きめの丸テーブルに予約のpunchiti様の札が建てられていた。
 先客は家族連れが他のテーブルに3組程。
 10人掛け位のテーブルを一人で占拠するオッサン(もとへ、ナイスミドル)。
 ウェイトレスがステーキをお持ちしますのでサラダなど先にお召し上がりくださいと案内してくる。
 サラダは中央の大きなテーブルに配置されているので自分で皿に盛り付ける。
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 ラインナップはトマト、ツナ、コーン......?何か変な組み合わせのような気が.........
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 後から葉物がきた。やっぱりそうだわな。
 ドレッシングは特製マヨネーズソースと和風ドレッシング。
 ツナ大好きなので多目に捕獲。
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 自家製漬物は野沢菜と大根。
 自家製故に見た目の鮮やかさは市販品に劣るが、味はとても良い。
 これだけで、既に元を取った気が........そんな訳ない。
 御飯は白米で味噌汁は葱と若布を赤味噌仕立てでいただく。
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 サラダをがっちり盛り付けて席に戻るとステーキが来た。
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 1枚100g前後といったところで表面に粗挽き黒胡椒が散らされている。
 付け合せはポテト。
 ナイフで切ってみると大層柔らかい。肉をマリネして柔らかくしてあるようだ。
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 焼き加減はミディアムウェル(ミディアムとウェルダンの中間位)といったところ。
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 ステーキソースは卓上に3種類用意されている。
 それぞれ塩ダレ、和風おろしソース、ローストガーリックと名付けられていた。
 一通り試してみたが和風おろしソースが一番自分の好み。
 
 あっという間に一皿目は摂取終了。
 ウェイトレスにおかわりを頼むとまたステーキが運ばれてくる。
 タイミングを考えてオーダーしないと時間を持て余してしまう。
 特にOrder stopが迫っているので時間のロスは極力避けたいところだ。
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 2枚目の焼き加減はミディアムだった。基本的にミディアムでもウェルダンでも構わないので焼き方は指定せず出てきたままを楽しむ。
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 3枚目はミディアムレア。
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 4枚目もミディアムレア。
 途中でサラダのおかわりと味噌汁を半杯程追加。
 フルーツも捕獲。
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 オレンジとパイナップル、ピンクグレープフルーツなり。
 御飯は最初に盛ってきた分の半分がまだ残っている。
 元々米喰ひでは無くおかずっ喰ひなのでこうなってしまう。
 若いオニーちゃんのいる家族連れは御飯の御かわりを盛んにしている。
 聞くともなしに家族連れの話を聞いていると、本家の○○さんがどーしたとか、最近は病院通いでどうとかそういう話のようだ。
 ある家族の大阪の△△さんというオバサンはなかなかに意地が悪くてちょっと困り者らしい.......ふーむ、φ(*'д'* )メモメモ...これは冗談だが、如何にも田舎の喰事時の風景ですな。
 じーちゃんやばーちゃんも結構ビールとか日本酒を飲んでますなぁ。健啖これ健康の証なり。
 家族連れなので大丈夫と思うが、このまま飲酒運転するじーちゃんが結構いるのには困る。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)もノンアルコールビールを注文してみる。
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 ASAHIのノンアルコールで360円なり。
 元々晩酌しない性質なのだがノンアルコールビールはこういう時にいいね。
 飲む人のビール代替だけで無く、飲まない人の需要もあるところにはあるのだ。
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 5枚目ミディアム。
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 6枚目もミディアム。
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 19時10分を廻ったところで7枚目。
 結構ハイペースで摂取。
 今度の焼き加減はウェルダン。
 少し飽きてきたのでローストガーリックで攻める。
 次がラストオーダーと言われたので8枚目で終わりにしようかなと思っていたが、ウェイトレスが本当に1枚でいいんか、ワレー?的なことを丁寧に聞いてきたので漢(おとこ)らしく、んじゃぁ、2枚とオーダー。
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 8枚目はミディアムウェル。
 9枚目はウェルダン。
 比較的余裕を残して終了。オーダーストップが無ければもう2-3枚は余裕な感じ。
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 〆はヴァニラアイス。卵の風味が効いた濃厚な味わい。
 御馳走様でした。
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レストラン澤田 仕出し弁当(Deluxe version) [仕出し弁当]

 今日のお弁当は松本市のレストラン澤田。
 他のセクションの会議で余ったのを貰ってきた。イェイ。
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 早速開けてみましょう。パカッ、いやーん。
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 今まで何回かレストラン澤田の仕出し弁当を紹介してきたが実は何種類かのグレードに分けられている。
 今日のはおかずが多くパッと見ただけでも豪華だ。
 一通りおかずを先に確認する。
 右方のおかずに目が留まる..............ゴ、ゴクリ............こ、これは.........もしや...........逸る心を抑えつつ、いつもの如く左上から見て行きましょう。
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 スモークサーモンのクリームソース和え。ケッパーとシンスライスの玉葱が一緒に和えられている。
 サーモンの適度な塩気が食欲を誘う。
 下は大根のフレンチ風漬物。あまり酸味を利かせておらず見た目よりあっさりしている。
 サラダはヴィネグレットソースでいただく。俗にいうところのフレンチドレッシングの白ですね。
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 右上に移ろう。
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 焼いた蕪の下には自家製スイートポテト。クリームの味がして濃厚。
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 上列左は海老と野菜のマリネ。右は豚肉とトマト、香味野菜のマリネ風和え物。

 下列左は帆立貝柱のロティ(ソテー)でエシャロットとマスタードシードで風味が付けられている。
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 さて、ここでお待ちかねの右上下段右。
 おー、これはフォアグラ(foie gras)ではないですか。お久しぶりです。お元気でしたか。
 以前からフォアグラの入ったDeluxe versionを供覧したいと思っていたが遂にその機会が来ましたよ。
 とくと御覧あれ。
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 フォアグラはソテーされ、マンゴーとドライレーズンの入ったソースで調味されている。
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 少し甘目の味付けだが、フォアグラの持つ脂肪特有の甘味とフルーツの甘味が相乗的に旨味を形成する。
 右下は御馴染みの牛肉のタタキ風ステーキ。大根卸の和風ソースでいただく。
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 赤身肉なので冷めても柔らかく美味。
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 左下のブロックに移ろう。
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 上は上が鰻の蒲焼を短冊切りし芽葱と合わせた洋風うざく。
 下は茸のクリーム煮。
 御飯には黒胡麻が散らされている。

 コッテリした味付けの物と酢などを利用したサッパリした味付けの物が用意されているため飽きずに喰べることができるお弁当だ。
 今回も美味しうございました。
 女性でのこの御弁当はペロッと喰べてしまう人が多い。
 職場での人気の仕出し弁当だ。

 キャビア、トリュフと並んで三大珍味に数えられるフォアグラ。
 古典的には鵞鳥や鴨等を土に埋めて動けなくし首だけを地上に出し、漏斗を用いて強制的に給餌して高度の脂肪肝を発現させていた。
 今でも埋めこそしないものの手技的には強制的な給餌が不可欠で、動物愛護団体等から残虐との指摘が相次ぎ欧州でも生産地が限られてきている。
 いつかは幻の喰材となるのかも知れない。
 人間の脂肪肝ならいくらでも身の回りにいるのにねぇ。
 フォアグラが今回一番のリッチコンテンツかと思ったが最近鰻の値段が高騰しているので鰻が今回の一番コスト高のメニューだったのかも知れぬ。

 翌日、後輩に昨日のお弁当、フォアグラが入っていて豪華やったねぇ、と云うと
 「エェッ?そんなの入ってたんですかッ!!!、訳も分からず全部喰べちゃいましたッ!!!」
 .................脱力あるのみ..............

 
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ザザムシを捕りに行こう(PG-18相当) [風景など]

 信州の郷土喰の一つに昆虫喰がある。
 蝗(稲子とも)、蜂の子、蚕(蛹)は信州以外にも喰べる地域があるが、ザザムシは信州でも上伊那地域独自の喰習慣とされる。
 少し脱線すると上伊那では蚕の孵化したもの(要するに蚕蛾)も「まゆこ」と呼び喰べる。
 上伊那出身の同僚と話していたら蚕(幼虫、要はお蚕様)も喰べるとか云っていた。
 蛹以外の蚕を喰べるのも上伊那独特の喰習慣なのだ。
 (個人的には蝶とか蛾は喰べちゃいかんものの様に思うのだが.....)
 その他喰用昆虫としては蝉、髪切り虫の幼虫があり、前者は沖縄ではポピュラーな喰材と聞く。
 北信出身の親戚のオッサンは子供の時に蝉を炒って良く喰べていたと云う。
 凄い貧乏でいつも腹を空かせていたとも言っていたので地域の風習では無く個人的な喰習慣かも知れぬ。
 東南アジアではタガメ、ゲンゴロウ、蟋蟀等が普通に屋台で売られており、昆虫喰はその気にさえなれば摂取する機会が意外と多い。
 さて、本題に戻ると佃煮状態のザザムシは当駄ブログでも何回か供覧していただいたが、喰材としてのザザムシを扱ったことが無いのが大層気になっていた。

 ザザムシ漁は毎年12月~翌2月までが解禁となっている。
 シーズンに入ると新聞の地方欄に漁の様子が掲載されるのが風物詩となっており、2012年12月2日の地方紙の朝刊にも写真入りで記事が掲載されていた。
 2012年末~2013年1月は出張が何回かあって慌ただしく過ごしていたが、2月に入って余裕が出てきた。
 そういえばザザムシ漁もそろそろ終わるので見ておかないと2013年末までお預けだなぁ........
 などと思案にふけるうちに、割烹「だるま」は自分のところでザザムシを佃煮にしているとか女将が言っていたのをふと思い出した。
 女将に漁師を紹介して貰うことにしよう。
 JR飯田線伊那市駅方面に行く用ができ、だるまの前を通りかかると偶然女将が門の所で作業をしているのに出くわした。
 ザザムシ漁師を紹介してよ、と頼むと、「ウチにザザムシを卸していた人、引退しちゃってねぇ、今年は漁協から仕入れたのよ。」と........残念。
 幾つかその他の伝手を辿ってみるも、引退していたり鬼籍に入っていたりと中々進展が得られない。
 ザザムシ漁師の高齢化が危惧されているとは聞いていたが.........。
 駄目元で漁協に電話してみると、今日会議があってザザムシ漁をしている人が来る予定なので漁を見せてくれるか聞いてみていただけることになった。
 おー、ナイスタイミング。正義は勝つ(←多分違う)。
 程無くしてコールバックがあり、観覧OKとの嬉しい答え。
 ザザムシ漁師は奇しくも2012年12月2日の朝刊に載っていたKさんで、その場で漁の日時を取り決めた。

 水辺に行くのでワークマンで長靴を事前に調達。
 約束の期日が近づいてきたが2013年は積雪を伴う降雪がチョコチョコある。
 心配していたが、当日は幸い晴れ、Kさん宅に無事到着。
 Kさんの本業はザザムシ漁師ではなく、許可証を申請して漁のシーズンのみザザムシ漁師として活躍している。
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 軽トラの荷台には漁の道具が準備されていた。

 天竜川の堤防道路を上流に向かい辰野町と箕輪町の境位の所が今回の漁場。
 道すがら話を伺うと
 寒い時に捕るザザムシは脂が乗って旨いんだよ。だから冬に漁をするんだよね。
 今年の漁の申請者は20余名で実際に捕っているのは10人くらいかなぁとの事。
 この辺りで仲間が良く漁をしてるけど今日は居ないね.........
 今年はザザムシが捕れなくてねぇ.......半日やると2-3 kg位捕れたんだけど、1 kg位しか捕れないんだよね。
 まぁ、でも坊主(1匹も捕れない)になることは無いよ、と。
 話をしつつ堤防道路をゴトゴトと進む。
 
 10分程で漁場についた。
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 堤防道路や岸辺には新雪が15 cm程積もっており全く車の轍や人の足跡が無い状態。
 狐らしき野生動物の足跡を見かけた。
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 Kさんは股関節まであるゴム長靴に履き替えて堤防道路を下っていく。
 河原は遮蔽物が無いので結構寒い。
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 岸辺の流れの緩いところは河面が一部氷結していたが中央は普通に水が流れている。
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 ここで鉄製のかんじきを足底に装着、魚籠を腰に付け網と鍬を持ってKさんが天竜川に入っていく。
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 網を自らの下流に置いて鍬で石をひっくり返す。
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 かんじきで石の底面を擦る作業を何回か繰り返す。
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 数分でKさんが岸に戻ってきた。
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 網を見るとザザムシがちゃんと捕れている。
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 平網で泥毎掬って容器に移す。
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 目の大きさの異なる2つの網が仕込まれており砂利や泥などを選別できるようになっている。
 本来は水の中に漬けて使用するそうだ。
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 20匹位捕れている。
 ちっこい沢蟹もいるね。
 
 さて、釣りや川遊びの好きな方は写真を見て「はて、このザザムシとやら見覚えがあるような?」と思われるかも。
 ザザムシは特定の虫の名称では無く、トビケラやヘビトンボの幼生を総称して呼称する。
 水がザァザァ流れるところに棲むのでザザムシと呼ばれるようになったとされている。
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 その辺の石を引っ繰り返すと裏に砂利などが固まって付いており、その中にザザムシが潜んでいるのだ。
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 釣りの餌にしたりすることもあるそうでザザムシ自体は日本全国の川に生息しており、単に喰べるのが信州上伊那という訳ですね。
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 赤いのはヘビトンボの幼虫で孫太郎(まごたろう)虫とか孫太と呼ぶ。
 ちょっと青っぽいのはトビケラの幼虫で青虫とも呼ばれる。

 Kさん曰く孫太郎虫の方が美味しいので市場には出ないと。
 確かに今まで何回かザザムシの佃煮を喰べたが所謂青虫のみで孫太郎虫は出て来なかった。
 ザザムシについて詳細なレポートを纏めておられるまほら倶楽部によると味以外に見た目の問題もあって自家消費になっている旨が記載されていた。

 2回目の漁に出陣かと思ったらKさんがザザムシ捕れたし、これで良い?と。

 ハイ?

 どうやら今日はオッサン(もとへ、ナイスミドル)に漁を見せるためだけに予定を入れてくれたのでした。
 ちゃんと手土産持ってきておいて良かった。
 お忙しい中貴重な時間を割いていただき有難うございました。

 無事に集合場所に戻ってお礼を言って帰ろうと思ったら孫太郎虫喰べてみる?と。
 有難く御誘いに乗らせていただく。
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 自分の家で煮たとのことで大きなタッパーウェアに大量にザザムシの佃煮が入っている。
 2月上旬に捕ったそうだが1 kg位はありそうだ。
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 Kさん気前良く皿に佃煮を載せてくれる。
 2000円分位ありそうやね。
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 孫太郎虫はちょっと公魚の佃煮の様な味わいがした。
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 水を使わず醤油、砂糖、味醂だけで煮ているそうでちょっとカリカリした喰感に仕上げてあった。
 だるまで喰べたものは青虫だけだったがブニョッと柔らかい仕上げでやはり家毎に違いが出てくるようだ。

 後継者が減ってきてザザムシ漁師は減少の一途を辿っている。
 郷土喰を守っていくために当駄ブログが微力ながら役に立てれば幸いである。

<おまけ>
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 壁に俳優(仮面ライダー1号、本郷猛役で御馴染み)藤岡弘、氏との写真が貼られていた。
 ナニコレ珍百景の収録時のスナップだそうだ。
 虫モチーフの怪人を相手に百戦錬磨の藤岡弘、氏はこれも見事に摂取(2013年1月5日放映)したとのこと。
 家族には不評だったらしいが.......。

 

 
 
 
 
 
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マダム・タッソー東京に行ってみよう(後編) [風景など]

 マダム・タッソー東京見学の続きです。
 ここまで「世界のリーダー」「スポーツ選手」「ミュージック・スター」の3つのエリアを見学。
 訪問時間が良かったのか館内は空いておりじっくり蝋人形を見たり一緒に写真を撮ったりすることができた。
 多少疲労を感じつつも次のエリアへと歩を進めよう。

 「創始者」のエリアには坂本龍馬氏、スティーブ・ジョブズ氏、アインシュタイン博士、シェイクスピア氏、レオナルド・ダ・ヴィンチ氏らが並ぶ。
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 小柄な好々爺風の老人は吉田茂氏だ。
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 アインシュタイン博士は有名なアカンベーをしているポージングでは無くちょっと残念。
 代わりに自分がそのポーズで写真に納まる。

 「映画」のエリアに侵入。
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 オードリー・ヘップバーン氏は「ティファニーで朝食を」の一シーンを再現。
 テーブルにローメンを置いて撮影したかったところだ。
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 ブルース・ウィリス氏演ずるダイ・ハードのジョン・マクレーン刑事は傷だらけ。
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 アーノルド・シュワルツェネッガー氏演ずるターミネーターも傷だらけ。
 この2人は結構高身長。
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 トム・クルーズ氏演ずるミッション・インポッシブルのイーサン・ハントはバイクで疾走中。
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 御揃いのジャケットが用意されており着込んで後部座席に跨る事も可能。
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 これはちょっと反則のような.....。
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 何故かETがいる。
 女の子達が赤いマント(貸出品)を被って自転車に跨っていた。
 中々に良い感じだったので写真撮ってよい?と聞いたら中国人。
 残念ながら言葉通じんかった。
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 ん???.....ギャラリーだと思ったらスピルバーグ監督おるやん。
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 この一角はこっちがメインだったか。
 最初見過ごして移動しようとしたら係員のオニーチャンがスピルバーグがいますよと慌てて教えてくれた。
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 おー、ブルース・リー氏だ。
 死亡遊戯の一シーンを再現してあるが、フィギュアは当時よりもちょっと若目。
 黄色に黒のラインの入ったトラックスーツは皆さん御馴染みだろう。
 ブルース・リー氏の死因には諸説あるがこの撮影時に体調不良があったのは間違い無く、かなり肉体も衰えていたそうだ。
 そのため以前の映画のような上半身裸のアクションでは無くこのスーツを着て(痩せを隠すため)撮影に臨んだという記述を見たことがある。
 このスーツに憧れて購入した往年のファンは少なくないだろうが、かなり着る人を選ぶ服だと思う。
 CMやバラエティなどでも時折このスーツを着用した人を見かけるが殆ど似合っていないよね。

 オッサン(もとへ、ナイスミドル)も石版割のポーズをしつつ満面の笑みで撮影して貰う。
 同僚にはここの写真が一番好評だった(=オッサンが多い職場ということです)。

 さて、いよいよ最後のエリア「世界のセレブ」
 ハリウッドスターが中心でどちらかというとミュージック・スターや映画のエリアの番外編のような人選だ。
 コンセプトとしてはセレブの集うパーティーみたいなのをイメージしているようだね。
 スーツやドレス姿の正装のものが多い。
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 ブラット・ピット氏とアンジェリーナ・ジョリー氏夫妻(確か事実婚で正式に結婚はしていないのでカップル?)。
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 ジョージ・クルーニ氏はソファでくつろく。
 どうだい、こっちで一杯やらないかい?といった感じ。
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 バーカウンターの前にはリチャード・ギア氏。遠目に見たらハリソン・フォード氏かと思った。
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 金色のドレスを着て中空のカプセルに座っているのは最初誰か判らなかったが元AKB48の前田敦子嬢だった。
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 その後方に如何にも中国人と云った服装の人物が目に入る。
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 え?これ、ジャッキー・チェン氏?ちょっと今一つのデキのような。
 せめてタキシード着せてあげようよ。
 さすがにセレブのパーティーにこの格好では来ないと思う。
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 レディ・ガガ氏も混じっていた。
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 髪型のせいもあるが意外とデカい.........が、良く見ると滅茶苦茶上げ底やん。
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 レディ・ガガ氏は何回もネット等でみたことがあるがいまだに顔が良く判らない。
 というのも見るたびに衣装や化粧が違うからだ。
 すっぴんだと更に誰か判らんと思う。
 一通り鑑賞したところにスタッフが現れたので撮影を依頼する。
 良くみたらミュージック・スターのところにいたオネーチャンでニヤニヤしながら開口一番「あっちゃん(前田敦子嬢)ですよね~~、撮りましょう!!」
 違うわ!!.....まぁ、撮るんだけどね。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)の先刻からの挙動不審な行動を見られていたのだろうがこの断定にはやられた。
 前田敦子嬢のところからはかなり離れたところにいたのに..........。

 一通り撮影を終えてまだ先があるの?と聞くとここで終わりですと。
 次の売店エリアにAKBの子が一人いますよと聞かされる。誰でせう?

 ゲートを通り抜け売店コーナーに入るといました。
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 AKB48の渡辺麻友嬢でした。小柄ですな。
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 辛うじてオッサン(もとへ、ナイスミドル)にも判る人選で良かった。
 当駄ブログを御覧いただいている賢明な読者諸氏に於いてはオッサン(もとへ、ナイスミドル)のことをアイドル好きと勘違いされているなどということは決してありえないと思うが、念のため確認しておこう。
 高度に情報化された現代社会においてアイドルの情報は嫌でも目に飛び込んでくる。
 特に露出量の多いAKB48及びその派生グループは目にする機会が多くなるのは致し方ないところだ。
 出会い頭の交通事故のようなものでこちらは被害者ですらある。
 門前の小僧、習わぬ経を読むの諺の如く意図せず断片的に知識を得てしまったことで責められることは理不尽極まりない。
 つい最近AKB48を「えーけーびーしじゅうはち」では無くて「えーけーびーふぉーてぃーえいと」と読むのを知ったオッサン(もとへ、ナイスミドル)がアイドル好きということはありえないのがお判りだろう。
 そもそも本体のAKB48の他にSKE48, NMB48, HKT48, 海外支部としてJKT48, SHN48, TPN48, 公式ライバルとして乃木坂46などがあるなんてことも良く知らないし、総選挙と称されるイベントで名前が出る上位20人位しか顔も判らぬ..................、もう十分伝わったことでしょう。
 兎に角誤解無きよう重ねて注意喚起をしたいと思います。
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 入口のマリリン・モンロー氏を撮影し忘れているのを思い出し荷物を引き取りがてら激写。
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 1時間以上楽しめました。

 講評:白人物は概して出来が良い。蝋の質感が白人の表現に適しているのもあろう。
 知名度の点からも白人物は多く作られノウハウが蓄積しているものと推察される。
 ハリウッド・スター、ミュージック・スターは各分館に配置されていると思われ、必然的に鑑賞者も多いだろうから手も抜けんしね。
 分館はその国に合わせたローカライズが成されているので日本人物は初制作が多いのだろう。
 正直ちょっと微妙な出来具合のものもあった。
 ちょっと懐かし目のモデルが多かったので子供はAKB48にしか興味が無いかも。
 昭和50年代を知っている世代にはツボに嵌るだろう。
 平成生まれのオッサン(もとへ、ナイスミドル)は十分楽しめましたよ。
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