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行者そば 梅庵 鴨の鍬焼き & 田舎そば [風景など]

 2012年末頃より蕎麦を喰べる機会が何となく多かった。
 2013年の第一四半期はかなり寒く、4月に入ってもその傾向が持続。
 それでも時折蕎麦(麺喰ひなので冷たい蕎麦専門)を喰べてはいたがそろそろ新蕎麦のシーズンも終わりだ。
 もう一回位蕎麦を喰べておきたい気がしてきた。
 蕎麦の事を考えていたらそういえばも良いよねと思う。
 そのうちにどちらかというと鴨を喰べたい気持ちの方が強くなってきてしまった。
 だらだらと日々を過ごし気が付けば世間はゴールデンウイーク真っ盛り。
 梅庵に電話してみると午後2時にもかかわらず1時間30分以上の待ちですよ、と。
 しかもそろそろお蕎麦が心許なくなってます、と畳み掛けてくる。
 実は鴨喰べたいんだけど.........、とっくに終わってます、と。
 残念。
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 ゴールデンウイークが明けての週末に梅庵を尋ねてみた。
 午後2時半を回っていたため先客は数名のみ。

 鴨ある?と聞くとありますよ~、と。
 先ずは鴨の鍬焼き(840円なり、2013年5月現在)を注文。
 蕎麦茶を啜りつつ10分程待っていたら卓上に届けられた。
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 タレの香りとジュウジュウと音を立てている鴨肉が愛おしい。
 このまま家に連れて帰りたいくらいだ(←腹の中に入れて連れ帰るのだが)。
 薬味として七味唐辛子と粉山椒が添えられてきた。
 筍には是非山椒を使うようにとの申し添え。
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 肉の赤さは左程ではないが鶏肉とはまた違った脂の旨味が味わえる。
 付け合せの玉葱、筍、アスパラガスもいい感じだ。
 御飯と味噌汁を付けて鴨の鍬焼き定喰でもいいなぁ。
 半分ほど摂取したところで蕎麦が来た。
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 田舎蕎麦(1000円なり、同)。太打十割を名乗っている。
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 殻毎挽かれた蕎麦粉を使用しているので黒っぽい。
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 蕎麦ツユは鰹出汁が主体で甘さは控え目。
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 薬味は葱、辛味大根の卸、山葵。
 山葵は溶かずに蕎麦の上に載せていただくとよいと美味しい喰べ方指南にあるがこの辺は好みで良い。
 麺が太くて普通の蕎麦猪口では喰べ難いと判断されたのかちょっと独特の器に蕎麦ツユを注ぐ。
 田舎蕎麦の場合、仲居さんが鴨のタレに蕎麦を浸しても美味しいですよ、と囁く。
 細打十割のもりそばの御客には鴨の鍬焼きを頼んでいてもこのシステムは適応にならないようだ。
 さすがに5月ともなると随分と蕎麦の香りが弱ってきている。太打のせいもあるかも知れないが。
 今回はデザートも頼む。
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 そば団子(500円なり、同)。
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 蕎麦で作られた団子の上に粒餡が載せられている。
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 むっちりとした喰感の団子と控え目の甘さの餡子がマッチしている。
 こちらは意外と蕎麦の香りが楽しめた。
 そういえば梅庵ではそばがきを喰べたことがないなぁ。今度喰べてみますか。

タグ:伊那市
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味わい工房 オーダーバイキング 単身でのチャレンジ [風景など]

 年1回のお楽しみ、味わい工房のオーダーバイキングが今年も開催された。
 味わい工房は駒ヶ根市の駒ヶ根高原に位置する南信州ビールの直営レストランだ。
 以前駒ヶ根市に居住していた時には何回か利用したが、上伊那行政区に引っ越してからはとんと御無沙汰だ。
 メニュー確認を兼ねてオーダーバイキングに行ってみましょう。
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 週末の御昼過ぎに現着。
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 デザートバイキング狙いで少し空いた時間帯を選んでみた。
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 本日のお勧めと銘打たれた別メニューもあるとは、これは気合が入っている。
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 デザートバイキングは約20種類のスイーツとソフトドリンク飲み放題とある。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)は1200円(2013年3月現在)なり。

 目論見通り待たされることなくテーブルに案内された。
 裂帛の気合でデザートバイキングゥッッ!!!と店員に告げる。
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 ドリンクの1杯目はジンジャーエール。
 自家製の様で生姜のスパイシーな辛味が効いた本格的な味わいだ。
 スイーツの第1回オーダーも同時に伝えた。
 注文してから2-3分で運ばれて来る。
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 1時方向から時計回りになめらかプリン、クラシックショコラ(グアナラ)(通常400円なり)、ブラックチョコチーズケーキ。すずらん牛乳プリン(通常400円)の4品。
 何も考えずに頼んだせいか色彩が白黒に偏っており残念なヴィジュアルになってしまった。
 バイキングとは云え最低限の美的センスは保ちたいところだ。

 斥候からの情報だとプリン類がイケていたとのことだったが、特に牛乳プリンが美味。
 ガヒッガヒッと摂取。
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 第2回オーダーは先刻の反省を踏まえて注文。
 時計回りに苺のショートケーキ、ガトー抹茶(通常400円なり)、南瓜のパンナコッタ、チョコバナナムースの4品。
 苺のパンナコッタをオーダーしたつもりだったが間違われて南瓜のパンナコッタが出てきた。
 まぁ良いわ。苦しうない。
 先程より華やかになった。イェイ。
 斥候が苺のショートケーキも御勧めといっていたがなかなかに正確な報告だ。
 ガトー抹茶の程良い抹茶の苦みもイケる。
 チョコバナナムースは上に散らされたピスタチオがいい感じだ。
 どんどん摂取していく。
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 バナナクレームブリュレがあと3個で終わりなのでいかがですかと云われたのですかさず注文。
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 カラメリゼされた表面をスプーンでつつくとパリッと割れて中身に到達する。
 バナナの味わいが程好く保たれている。ちょっとリッチな気分。
 ちょっと薀蓄。
 ブリュレって何?
 ブリュレ(Brûlée)は仏蘭西語で焦がしたの意だ。
 クレームブリュレは洋菓子店のショーケースに並べられているがちょっと気取ったプリンと思っている方もあろう。
 プリン(Pudding)は卵と牛乳で作るがクレームブリュレは卵とクリームで作るのでプリンに比しより濃厚な味わいになる。
 表面の砂糖を焦がしてカラメルの風味を纏わせれば晴れてクレームブリュレを名乗ることが出来るのだ。
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 紅茶と合わせれば良かったが2杯目のドリンクはアイスの烏龍茶。
 甘い物が続いてちょっと飽きてきた。
 デザートバイキングには何故かフライドポテト(通常420円なり)がありエスケープメニューになっているようだが、久し振りの味わい工房だしここは漢気(おとこぎ)を見せましょう。
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 喰事メニューも楽しめるランチバイキングへの変更をコール(デザート、ソフトドリンク飲み放題付きで2800円なり、同)。
 変更は午後2時ちょっと過ぎでラストオーダーは午後2時30分とのことなので料理を一気にオーダー。
 自家製ソーセージ盛り合わせシュークルート添え(通常1260円なり)、梅ピッツア(バイキングのみハーフサイズあり、ハーフで460円なり)、まるごとトマトのサラダ(通常620円なり)、特製ハンバーグステーキ(通常1050円なり)、中崎義雄手作りハム(通常600円なり)、大根のビール漬け(値段不明)の6品を注文。金額ベースだけでいけばこの時点で十分元が取れている。
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 先ず梅ピッツアが来た。ハーフサイズなのでレギュラーより一回り小さいのかと思ったら本当にハーフだった。
 残り半分はどこに行ったのだろう?
 薄いクリスピータイプの生地にチーズ、大葉(紫蘇)、梅ソースがトッピングされている。
 一番人気は信州味噌ピッツアなのだが何回か食べているので梅にしてみた。
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 ピザ用のカッターでゴキゴキとピザをカット。
 女子と行くとカットを自分でしたがるよね。
 梅ソースは結構塩味と酸味が効いている。
 味覚がリフレッシュされて次のメニューへの源動力になった。
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 まるごとトマトのサラダは斥候が殆どのテーブルで注文していたと報告してきていた人気の一品。
 湯剝きされたトマト一個が中央に鎮座している。
 下にはスライスオニオンと大葉(紫蘇)が敷かれている。
 ドレッシングはオリーブオイル、ヴィネガー、バジル、ソルトで構成されたシンプルな味わい。
 見た目も楽しいね。
 トマトにカットは入っておらず自分で切る。
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 最初の二分割はすんなりできたが、それ以上はオイルで滑ってしまいちょっとカットに苦労した。
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 大根のビール漬けは沢庵のような味わい。ポリポリとした大根の喰感が箸休めに最適。
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 特製ハンバーグステーキは小さ目のどら焼き位のサイズ。
 照り焼きソース仕立て。
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 パティをカットするとあまり肉汁が出なかったが噛締めると中から肉汁と肉の旨味が溢れ出てきた。
 皿に全部流れ出てしまうよりこの方が良いやね。
 赤身肉で作られたハンバーグで肉の味を堪能する。
 付け合せのブロッコリーや人参、クレソン、ポテトサラダも旨い。
 野菜類は地元産野菜を使用。
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 自家製ソーセージ盛り合わせシュークルート添えもビールの御伴としては定番中の定番。
 手前からチョリソー、絹挽き、あら挽き、あら挽きスモークの4種。
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 こういう場でソーセージ盛り合わせを頼むことが多いと思うが大概は切り分けたり、各々1本ずつなど配分されてしまうものだ。 
 嗚呼、一人でじっくり味わえる幸せよ。
 シュークルート(choucroute)はザワークラウトのフランス版だ。
 味わい工房のものはあまり酸味が無く脇役に徹している。
 平素はKühne社の瓶詰ザワークラウトが好きで良く買ってくる。単品で喰べても乙だ。
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 中崎義雄手作りハム。ハム職人の中崎義雄 氏の渾身の一品らしい。
 沢山のスライスオニオンをハムで巻いていただく。
 肉の味がしっかりと残ったハムはこの量でも喰べ応えがある。
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 さて、一通り喰事メニューも味わったし、デザートで〆ましょうかね。
 ただ喰い散らかすのでは無く、喰事の流れと云うか体裁を保つのも紳士のマナーですよ。
 バイキングだからと云って疎かにしてはいけない。
 スイーツとドリンクは午後3時45分まで注文可能。
 ゆっくり選びましょう。
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 左から苺のパンナコッタとヨーグルトムーストマトジュレ。
 また色合いがかぶってしまった。残念。
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 最後にカプチーノをいただく。
 笑点の地方収録における林家こん平師匠の鞄の様に当方の胃袋にはまだ若干の余裕があるのだが、腹八分目で切り上げるが真のダンディズムというもの。
 これで数日後のここでの宴会(←まだ喰べる気でいる)についての偵察任務完了。
 
 



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カレーの店 デリー 辛口ポークカレー [風景など]

 松本市に所用があり出かけることにした。
 丁度桜の時期で松本城近辺が混雑していることが予想されたが、折悪しく雨降りのため市内に人はまばら。
 上土の駐車場に駐車し取り敢えず用をこなす。
 ついでに松本城へも足を伸ばして見た。
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 御約束の古書店 青翰堂書店。
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 ファミリーマートも城に合わせているが若干中途半端な擬態。
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 大名町通りから入ると松本城の内濠の周囲が松本城公園として整備されているがここに植えられているのは松が中心。
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 天守閣に行くには有料。中の階段は狭い上に急峻。
 落ち着きの無い子供とかと行くと転げ落ちて大惨事になりかねない。
 幾つか実例を知っている。
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 桜は松本城の北側に植えられているが天気も悪く移動が面倒になったので上の写真だけで引き揚げてきた。
 大名町通りを引返し縄手通りに侵入するもやはり人影は疎ら。

 四柱神社の所で幸橋を渡って上土通りへ出る交差点の角にデリーがある。
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 午後3時を回っているが見ると営業中の看板が下げられている。
 明治時代の蔵を店舗に改装して営業しており、創業40年以上の老舗のカレー店だ。
 懐かしさに釣られて入店。
 店内はカウンターとテーブル席で30人余は優に収容可能。
 クラシックが流れる店内は落ち着いた雰囲気。
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 メニューはチキン、ポーク、ビーフの三種。トッピングはカニクリームコロッケと豚カツ。
 ここは中学~高校の頃に良く通った。
 当時はハンバーグ&カニクリームコロッケカレーを毎回頼んでいたのを思い出す。
 聞いてみるとハンバーグは随分前に提供を中止してしまったそうだ。

 辛口ポークカレーを注文。
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 1~2分ですぐに出てきた。こんなに早かったな?
 あぁ、トッピングが無いからだ、納得。
 松本市内にはカレーのモーリという店が近くで営業しており看板には
 「1分なんて待たせるもんですか カレーのモーリ」と書かれていたのをついでに思い出した。

 さて、いただいてみましょう。
 ちょっともったりした所謂日本のカレーだ。
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 カレーソースには豚三枚肉が結構入っている。
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 他の野菜類は煮溶かしてある。
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 辛口にしたためか結構スパイシーで後から辛さが来るタイプのカレーだ。
 毎回の登場で申し訳ないがCoCo壱番屋の3辛相当の辛さ。
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 付け合せは赤い福神漬けとこれまた赤い紅生姜。
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 最初御飯が余るかなと思っていたが最終的にカレーソースが余り気味になったので調整しつつ摂取。

 オッサン(もとへ、ナイスミドル)の場合、カレー類はエスニックカレーも含めて全般的に好んで摂取するが、学喰っぽいというか家庭的なカレーが一番好みだ。
 このデリーに嗜好の原点の一つがあるのかも知れない。 
タグ:松本市
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高遠さくらホテル ステーキフェア [風景など]

 2013年1月末ともなると新聞の折込チラシやタウン情報誌にはバレンタインデー企画に関する広告が増加する。
 各店工夫を凝らしたラインナップで写真を見ているだけでも面白い。
チョコレートを使った商品が多くなるのは致し方ないところではあるが和菓子のアレンジやロールケーキ等、ちょっと喰べてみたいものが結構ある。
 販売期間も2月14日前後だけでなく2月一杯とか長めなものもありどれにしようか迷う。
 そのチラシの一角に高遠さくらホテルのスイーツバイキングが紹介されていた。
 2000円で10種類程のスイーツとドリンクが摂取し放題とある。
 職場の甘いもの命の30代♀の同僚に話題を振ると既にチェック済みでステーキの喰べ放題もやってるみたいだよと逆に情報を得た。
 高遠さくらホテルのHomepageを検索するとスイーツバイキングは何故かスーツバイキングと誤表示されており紳士服の販売でもしているのかと思ったが、程無くステーキの喰べ放題の情報に辿り着けた。
 ステーキフェアと銘打たれ期間は2013年1月25日~2月3日、時間は17:30~20:00(Order stop 19:30)、料金は大人2300円なり。
 気になるメニュー構成は
 やわらかジューシー牛ロースステーキ シューストポテト添え、新鮮野菜のサラダバー、味噌汁 & ライス、自家製お漬物、そしてフルーツ 食後にはソフトアイスをサービス!
 と謳っている。
 電話してみると予約可能とのことですかさず18時30分で予約。
 17時30分には退社できるはずだったのに何故か会議が急に入る。
 30分程だというのでそのまま会議に出たが何故か長引くし.....皆で一丸となって嫌がらせしてんのか?と疑心暗鬼に陥る。
 18時15分会議終了。ホテルに少し遅れる旨を連絡してから一路高遠を目指す。
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 微妙な道路の混雑具合でヤキモキしたが抜け道を駆使して18時45分に高遠さくらホテルに到着できた。
 ホテルに入ると確かにステーキフェアの案内の看板がある。
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 以前伊那にあったステーキとハンバーグの店びふてき亭でステーキ半額フェアをしたときは1~2時間待ちの大行列だったので心配していたが幸い行列は無し。
 会場はホテル内のレストラン「古城」かと思ったが披露宴などで使用されるイベントホールへ案内された。
 良くある大きめの丸テーブルに予約のpunchiti様の札が建てられていた。
 先客は家族連れが他のテーブルに3組程。
 10人掛け位のテーブルを一人で占拠するオッサン(もとへ、ナイスミドル)。
 ウェイトレスがステーキをお持ちしますのでサラダなど先にお召し上がりくださいと案内してくる。
 サラダは中央の大きなテーブルに配置されているので自分で皿に盛り付ける。
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 ラインナップはトマト、ツナ、コーン......?何か変な組み合わせのような気が.........
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 後から葉物がきた。やっぱりそうだわな。
 ドレッシングは特製マヨネーズソースと和風ドレッシング。
 ツナ大好きなので多目に捕獲。
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 自家製漬物は野沢菜と大根。
 自家製故に見た目の鮮やかさは市販品に劣るが、味はとても良い。
 これだけで、既に元を取った気が........そんな訳ない。
 御飯は白米で味噌汁は葱と若布を赤味噌仕立てでいただく。
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 サラダをがっちり盛り付けて席に戻るとステーキが来た。
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 1枚100g前後といったところで表面に粗挽き黒胡椒が散らされている。
 付け合せはポテト。
 ナイフで切ってみると大層柔らかい。肉をマリネして柔らかくしてあるようだ。
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 焼き加減はミディアムウェル(ミディアムとウェルダンの中間位)といったところ。
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 ステーキソースは卓上に3種類用意されている。
 それぞれ塩ダレ、和風おろしソース、ローストガーリックと名付けられていた。
 一通り試してみたが和風おろしソースが一番自分の好み。
 
 あっという間に一皿目は摂取終了。
 ウェイトレスにおかわりを頼むとまたステーキが運ばれてくる。
 タイミングを考えてオーダーしないと時間を持て余してしまう。
 特にOrder stopが迫っているので時間のロスは極力避けたいところだ。
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 2枚目の焼き加減はミディアムだった。基本的にミディアムでもウェルダンでも構わないので焼き方は指定せず出てきたままを楽しむ。
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 3枚目はミディアムレア。
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 4枚目もミディアムレア。
 途中でサラダのおかわりと味噌汁を半杯程追加。
 フルーツも捕獲。
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 オレンジとパイナップル、ピンクグレープフルーツなり。
 御飯は最初に盛ってきた分の半分がまだ残っている。
 元々米喰ひでは無くおかずっ喰ひなのでこうなってしまう。
 若いオニーちゃんのいる家族連れは御飯の御かわりを盛んにしている。
 聞くともなしに家族連れの話を聞いていると、本家の○○さんがどーしたとか、最近は病院通いでどうとかそういう話のようだ。
 ある家族の大阪の△△さんというオバサンはなかなかに意地が悪くてちょっと困り者らしい.......ふーむ、φ(*'д'* )メモメモ...これは冗談だが、如何にも田舎の喰事時の風景ですな。
 じーちゃんやばーちゃんも結構ビールとか日本酒を飲んでますなぁ。健啖これ健康の証なり。
 家族連れなので大丈夫と思うが、このまま飲酒運転するじーちゃんが結構いるのには困る。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)もノンアルコールビールを注文してみる。
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 ASAHIのノンアルコールで360円なり。
 元々晩酌しない性質なのだがノンアルコールビールはこういう時にいいね。
 飲む人のビール代替だけで無く、飲まない人の需要もあるところにはあるのだ。
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 5枚目ミディアム。
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 6枚目もミディアム。
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 19時10分を廻ったところで7枚目。
 結構ハイペースで摂取。
 今度の焼き加減はウェルダン。
 少し飽きてきたのでローストガーリックで攻める。
 次がラストオーダーと言われたので8枚目で終わりにしようかなと思っていたが、ウェイトレスが本当に1枚でいいんか、ワレー?的なことを丁寧に聞いてきたので漢(おとこ)らしく、んじゃぁ、2枚とオーダー。
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 8枚目はミディアムウェル。
 9枚目はウェルダン。
 比較的余裕を残して終了。オーダーストップが無ければもう2-3枚は余裕な感じ。
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 〆はヴァニラアイス。卵の風味が効いた濃厚な味わい。
 御馳走様でした。
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ザザムシを捕りに行こう(PG-18相当) [風景など]

 信州の郷土喰の一つに昆虫喰がある。
 蝗(稲子とも)、蜂の子、蚕(蛹)は信州以外にも喰べる地域があるが、ザザムシは信州でも上伊那地域独自の喰習慣とされる。
 少し脱線すると上伊那では蚕の孵化したもの(要するに蚕蛾)も「まゆこ」と呼び喰べる。
 上伊那出身の同僚と話していたら蚕(幼虫、要はお蚕様)も喰べるとか云っていた。
 蛹以外の蚕を喰べるのも上伊那独特の喰習慣なのだ。
 (個人的には蝶とか蛾は喰べちゃいかんものの様に思うのだが.....)
 その他喰用昆虫としては蝉、髪切り虫の幼虫があり、前者は沖縄ではポピュラーな喰材と聞く。
 北信出身の親戚のオッサンは子供の時に蝉を炒って良く喰べていたと云う。
 凄い貧乏でいつも腹を空かせていたとも言っていたので地域の風習では無く個人的な喰習慣かも知れぬ。
 東南アジアではタガメ、ゲンゴロウ、蟋蟀等が普通に屋台で売られており、昆虫喰はその気にさえなれば摂取する機会が意外と多い。
 さて、本題に戻ると佃煮状態のザザムシは当駄ブログでも何回か供覧していただいたが、喰材としてのザザムシを扱ったことが無いのが大層気になっていた。

 ザザムシ漁は毎年12月~翌2月までが解禁となっている。
 シーズンに入ると新聞の地方欄に漁の様子が掲載されるのが風物詩となっており、2012年12月2日の地方紙の朝刊にも写真入りで記事が掲載されていた。
 2012年末~2013年1月は出張が何回かあって慌ただしく過ごしていたが、2月に入って余裕が出てきた。
 そういえばザザムシ漁もそろそろ終わるので見ておかないと2013年末までお預けだなぁ........
 などと思案にふけるうちに、割烹「だるま」は自分のところでザザムシを佃煮にしているとか女将が言っていたのをふと思い出した。
 女将に漁師を紹介して貰うことにしよう。
 JR飯田線伊那市駅方面に行く用ができ、だるまの前を通りかかると偶然女将が門の所で作業をしているのに出くわした。
 ザザムシ漁師を紹介してよ、と頼むと、「ウチにザザムシを卸していた人、引退しちゃってねぇ、今年は漁協から仕入れたのよ。」と........残念。
 幾つかその他の伝手を辿ってみるも、引退していたり鬼籍に入っていたりと中々進展が得られない。
 ザザムシ漁師の高齢化が危惧されているとは聞いていたが.........。
 駄目元で漁協に電話してみると、今日会議があってザザムシ漁をしている人が来る予定なので漁を見せてくれるか聞いてみていただけることになった。
 おー、ナイスタイミング。正義は勝つ(←多分違う)。
 程無くしてコールバックがあり、観覧OKとの嬉しい答え。
 ザザムシ漁師は奇しくも2012年12月2日の朝刊に載っていたKさんで、その場で漁の日時を取り決めた。

 水辺に行くのでワークマンで長靴を事前に調達。
 約束の期日が近づいてきたが2013年は積雪を伴う降雪がチョコチョコある。
 心配していたが、当日は幸い晴れ、Kさん宅に無事到着。
 Kさんの本業はザザムシ漁師ではなく、許可証を申請して漁のシーズンのみザザムシ漁師として活躍している。
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 軽トラの荷台には漁の道具が準備されていた。

 天竜川の堤防道路を上流に向かい辰野町と箕輪町の境位の所が今回の漁場。
 道すがら話を伺うと
 寒い時に捕るザザムシは脂が乗って旨いんだよ。だから冬に漁をするんだよね。
 今年の漁の申請者は20余名で実際に捕っているのは10人くらいかなぁとの事。
 この辺りで仲間が良く漁をしてるけど今日は居ないね.........
 今年はザザムシが捕れなくてねぇ.......半日やると2-3 kg位捕れたんだけど、1 kg位しか捕れないんだよね。
 まぁ、でも坊主(1匹も捕れない)になることは無いよ、と。
 話をしつつ堤防道路をゴトゴトと進む。
 
 10分程で漁場についた。
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 堤防道路や岸辺には新雪が15 cm程積もっており全く車の轍や人の足跡が無い状態。
 狐らしき野生動物の足跡を見かけた。
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 Kさんは股関節まであるゴム長靴に履き替えて堤防道路を下っていく。
 河原は遮蔽物が無いので結構寒い。
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 岸辺の流れの緩いところは河面が一部氷結していたが中央は普通に水が流れている。
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 ここで鉄製のかんじきを足底に装着、魚籠を腰に付け網と鍬を持ってKさんが天竜川に入っていく。
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 網を自らの下流に置いて鍬で石をひっくり返す。
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 かんじきで石の底面を擦る作業を何回か繰り返す。
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 数分でKさんが岸に戻ってきた。
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 網を見るとザザムシがちゃんと捕れている。
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 平網で泥毎掬って容器に移す。
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 目の大きさの異なる2つの網が仕込まれており砂利や泥などを選別できるようになっている。
 本来は水の中に漬けて使用するそうだ。
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 20匹位捕れている。
 ちっこい沢蟹もいるね。
 
 さて、釣りや川遊びの好きな方は写真を見て「はて、このザザムシとやら見覚えがあるような?」と思われるかも。
 ザザムシは特定の虫の名称では無く、トビケラやヘビトンボの幼生を総称して呼称する。
 水がザァザァ流れるところに棲むのでザザムシと呼ばれるようになったとされている。
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 その辺の石を引っ繰り返すと裏に砂利などが固まって付いており、その中にザザムシが潜んでいるのだ。
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 釣りの餌にしたりすることもあるそうでザザムシ自体は日本全国の川に生息しており、単に喰べるのが信州上伊那という訳ですね。
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 赤いのはヘビトンボの幼虫で孫太郎(まごたろう)虫とか孫太と呼ぶ。
 ちょっと青っぽいのはトビケラの幼虫で青虫とも呼ばれる。

 Kさん曰く孫太郎虫の方が美味しいので市場には出ないと。
 確かに今まで何回かザザムシの佃煮を喰べたが所謂青虫のみで孫太郎虫は出て来なかった。
 ザザムシについて詳細なレポートを纏めておられるまほら倶楽部によると味以外に見た目の問題もあって自家消費になっている旨が記載されていた。

 2回目の漁に出陣かと思ったらKさんがザザムシ捕れたし、これで良い?と。

 ハイ?

 どうやら今日はオッサン(もとへ、ナイスミドル)に漁を見せるためだけに予定を入れてくれたのでした。
 ちゃんと手土産持ってきておいて良かった。
 お忙しい中貴重な時間を割いていただき有難うございました。

 無事に集合場所に戻ってお礼を言って帰ろうと思ったら孫太郎虫喰べてみる?と。
 有難く御誘いに乗らせていただく。
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 自分の家で煮たとのことで大きなタッパーウェアに大量にザザムシの佃煮が入っている。
 2月上旬に捕ったそうだが1 kg位はありそうだ。
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 Kさん気前良く皿に佃煮を載せてくれる。
 2000円分位ありそうやね。
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 孫太郎虫はちょっと公魚の佃煮の様な味わいがした。
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 水を使わず醤油、砂糖、味醂だけで煮ているそうでちょっとカリカリした喰感に仕上げてあった。
 だるまで喰べたものは青虫だけだったがブニョッと柔らかい仕上げでやはり家毎に違いが出てくるようだ。

 後継者が減ってきてザザムシ漁師は減少の一途を辿っている。
 郷土喰を守っていくために当駄ブログが微力ながら役に立てれば幸いである。

<おまけ>
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 壁に俳優(仮面ライダー1号、本郷猛役で御馴染み)藤岡弘、氏との写真が貼られていた。
 ナニコレ珍百景の収録時のスナップだそうだ。
 虫モチーフの怪人を相手に百戦錬磨の藤岡弘、氏はこれも見事に摂取(2013年1月5日放映)したとのこと。
 家族には不評だったらしいが.......。

 

 
 
 
 
 
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マダム・タッソー東京に行ってみよう(後編) [風景など]

 マダム・タッソー東京見学の続きです。
 ここまで「世界のリーダー」「スポーツ選手」「ミュージック・スター」の3つのエリアを見学。
 訪問時間が良かったのか館内は空いておりじっくり蝋人形を見たり一緒に写真を撮ったりすることができた。
 多少疲労を感じつつも次のエリアへと歩を進めよう。

 「創始者」のエリアには坂本龍馬氏、スティーブ・ジョブズ氏、アインシュタイン博士、シェイクスピア氏、レオナルド・ダ・ヴィンチ氏らが並ぶ。
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 小柄な好々爺風の老人は吉田茂氏だ。
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 アインシュタイン博士は有名なアカンベーをしているポージングでは無くちょっと残念。
 代わりに自分がそのポーズで写真に納まる。

 「映画」のエリアに侵入。
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 オードリー・ヘップバーン氏は「ティファニーで朝食を」の一シーンを再現。
 テーブルにローメンを置いて撮影したかったところだ。
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 ブルース・ウィリス氏演ずるダイ・ハードのジョン・マクレーン刑事は傷だらけ。
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 アーノルド・シュワルツェネッガー氏演ずるターミネーターも傷だらけ。
 この2人は結構高身長。
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 トム・クルーズ氏演ずるミッション・インポッシブルのイーサン・ハントはバイクで疾走中。
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 御揃いのジャケットが用意されており着込んで後部座席に跨る事も可能。
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 これはちょっと反則のような.....。
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 何故かETがいる。
 女の子達が赤いマント(貸出品)を被って自転車に跨っていた。
 中々に良い感じだったので写真撮ってよい?と聞いたら中国人。
 残念ながら言葉通じんかった。
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 ん???.....ギャラリーだと思ったらスピルバーグ監督おるやん。
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 この一角はこっちがメインだったか。
 最初見過ごして移動しようとしたら係員のオニーチャンがスピルバーグがいますよと慌てて教えてくれた。
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 おー、ブルース・リー氏だ。
 死亡遊戯の一シーンを再現してあるが、フィギュアは当時よりもちょっと若目。
 黄色に黒のラインの入ったトラックスーツは皆さん御馴染みだろう。
 ブルース・リー氏の死因には諸説あるがこの撮影時に体調不良があったのは間違い無く、かなり肉体も衰えていたそうだ。
 そのため以前の映画のような上半身裸のアクションでは無くこのスーツを着て(痩せを隠すため)撮影に臨んだという記述を見たことがある。
 このスーツに憧れて購入した往年のファンは少なくないだろうが、かなり着る人を選ぶ服だと思う。
 CMやバラエティなどでも時折このスーツを着用した人を見かけるが殆ど似合っていないよね。

 オッサン(もとへ、ナイスミドル)も石版割のポーズをしつつ満面の笑みで撮影して貰う。
 同僚にはここの写真が一番好評だった(=オッサンが多い職場ということです)。

 さて、いよいよ最後のエリア「世界のセレブ」
 ハリウッドスターが中心でどちらかというとミュージック・スターや映画のエリアの番外編のような人選だ。
 コンセプトとしてはセレブの集うパーティーみたいなのをイメージしているようだね。
 スーツやドレス姿の正装のものが多い。
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 ブラット・ピット氏とアンジェリーナ・ジョリー氏夫妻(確か事実婚で正式に結婚はしていないのでカップル?)。
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 ジョージ・クルーニ氏はソファでくつろく。
 どうだい、こっちで一杯やらないかい?といった感じ。
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 バーカウンターの前にはリチャード・ギア氏。遠目に見たらハリソン・フォード氏かと思った。
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 金色のドレスを着て中空のカプセルに座っているのは最初誰か判らなかったが元AKB48の前田敦子嬢だった。
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 その後方に如何にも中国人と云った服装の人物が目に入る。
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 え?これ、ジャッキー・チェン氏?ちょっと今一つのデキのような。
 せめてタキシード着せてあげようよ。
 さすがにセレブのパーティーにこの格好では来ないと思う。
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 レディ・ガガ氏も混じっていた。
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 髪型のせいもあるが意外とデカい.........が、良く見ると滅茶苦茶上げ底やん。
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 レディ・ガガ氏は何回もネット等でみたことがあるがいまだに顔が良く判らない。
 というのも見るたびに衣装や化粧が違うからだ。
 すっぴんだと更に誰か判らんと思う。
 一通り鑑賞したところにスタッフが現れたので撮影を依頼する。
 良くみたらミュージック・スターのところにいたオネーチャンでニヤニヤしながら開口一番「あっちゃん(前田敦子嬢)ですよね~~、撮りましょう!!」
 違うわ!!.....まぁ、撮るんだけどね。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)の先刻からの挙動不審な行動を見られていたのだろうがこの断定にはやられた。
 前田敦子嬢のところからはかなり離れたところにいたのに..........。

 一通り撮影を終えてまだ先があるの?と聞くとここで終わりですと。
 次の売店エリアにAKBの子が一人いますよと聞かされる。誰でせう?

 ゲートを通り抜け売店コーナーに入るといました。
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 AKB48の渡辺麻友嬢でした。小柄ですな。
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 辛うじてオッサン(もとへ、ナイスミドル)にも判る人選で良かった。
 当駄ブログを御覧いただいている賢明な読者諸氏に於いてはオッサン(もとへ、ナイスミドル)のことをアイドル好きと勘違いされているなどということは決してありえないと思うが、念のため確認しておこう。
 高度に情報化された現代社会においてアイドルの情報は嫌でも目に飛び込んでくる。
 特に露出量の多いAKB48及びその派生グループは目にする機会が多くなるのは致し方ないところだ。
 出会い頭の交通事故のようなものでこちらは被害者ですらある。
 門前の小僧、習わぬ経を読むの諺の如く意図せず断片的に知識を得てしまったことで責められることは理不尽極まりない。
 つい最近AKB48を「えーけーびーしじゅうはち」では無くて「えーけーびーふぉーてぃーえいと」と読むのを知ったオッサン(もとへ、ナイスミドル)がアイドル好きということはありえないのがお判りだろう。
 そもそも本体のAKB48の他にSKE48, NMB48, HKT48, 海外支部としてJKT48, SHN48, TPN48, 公式ライバルとして乃木坂46などがあるなんてことも良く知らないし、総選挙と称されるイベントで名前が出る上位20人位しか顔も判らぬ..................、もう十分伝わったことでしょう。
 兎に角誤解無きよう重ねて注意喚起をしたいと思います。
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 入口のマリリン・モンロー氏を撮影し忘れているのを思い出し荷物を引き取りがてら激写。
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 1時間以上楽しめました。

 講評:白人物は概して出来が良い。蝋の質感が白人の表現に適しているのもあろう。
 知名度の点からも白人物は多く作られノウハウが蓄積しているものと推察される。
 ハリウッド・スター、ミュージック・スターは各分館に配置されていると思われ、必然的に鑑賞者も多いだろうから手も抜けんしね。
 分館はその国に合わせたローカライズが成されているので日本人物は初制作が多いのだろう。
 正直ちょっと微妙な出来具合のものもあった。
 ちょっと懐かし目のモデルが多かったので子供はAKB48にしか興味が無いかも。
 昭和50年代を知っている世代にはツボに嵌るだろう。
 平成生まれのオッサン(もとへ、ナイスミドル)は十分楽しめましたよ。
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マダム・タッソー東京に行ってみよう(前編)(PG-18相当) [風景など]

 東京出張で所要をこなし夕方に自由時間を捻出できた。
 夕喰にはまだ早いしどうするか暫し思案。
 マダム・タッソー東京の存在を思い出し行ってみることにした。
 JR山手線新橋駅からゆりかもめに乗り換えてお台場海浜公園で下車しデックス東京ビーチを目指す。
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 駅から徒歩1~2分といったところでまず迷うことは無いだろう。
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 駅から歩いていくと地上に降りることなくデックス東京ビーチの3Fに入ることができる。
 マダム・タッソー東京のエントランスは同じ階の奥の方にある。
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 係員に荷物預かりの有無を問うと向かいのジョイポリスにコインロッカーがあると云われて荷物を預けてきた。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)の料金は1900円(2013年4月現在)なり。
 インターネット経由で前売り券を入手しておくと1450円(同)になり尚且つ優先的に入場できるらしい。
 平日の午後のためか特に入場待ちの行列も無くすんなりと入場できた。
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 入口脇にはマツコ・デラックス氏が控えている。
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 展示場は6階にあるので専用エレベータで移動。このときにちょっとサプライズがある。
 ここで書いてしまうと意味が無いので自分の目で確かめて欲しい。
 6Fに着いてエレベータの扉が開くとフラッシュの明滅と共にシャッター音が鳴り響いた。
 ここへは御忍びで来た筈なのにどこかで情報がダダ漏れになっているのかと一瞬戸惑う。
 パパラッチをイメージした設定でターゲットはオッサン(もとへ、ナイスミドル)ではなくジョニー・デップ氏だった。
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 歩を進めていくと館内は幾つかのエリアに分かれていた。
 最初のエリアは「世界のリーダー」。
 小泉純一郎氏、石原慎太郎氏、バラク・オバマ氏、ネルソン・マンデラ氏、ダライ・ラマ氏、チャールズ皇太子夫妻、故ダイアナ妃ら錚々たるメンバーが佇んでいる。
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 これらのフィギュアは自由に触ったり撮影できるところが良いね。
 単独での来訪でも係員が撮影を代行してくれるのでここぞとばかり撮りまくることができた。
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 アメリカ大統領の執務デスクに座ってみたり、演説の時に良く見る台の前に立ってみたりする。
 王座をイメージした豪華な椅子があり座って撮影して貰ったができあがりは某北の先代の将軍様みたいで残念。
 係員に、これまるで○○○みたいですよね、と云うと「そんなことないですよ~~」とか言いつつも笑いをこらえきれずに吹き出す始末.........修業が足りませんよ。
 ダライ・ラマ氏。
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 頭部をアップで見ると毛が一本一本植え込まれている。
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 この中では石原慎太郎氏が180cm位あるのは前から知っていたが、182cmのオッサン(もとへ、ナイスミドル)より背の高いフィギュアが多い。
 今回の人選がたまたまなのかも知れないがちょっと驚き。
 こういったリーダー達には大物感を演出するためのスタッフが付いていて演説台の高さ等の舞台装置の設定やメーキャップ、服装等がプロデュースされていたりする。
 このため実際の身長よりも大きく感じたりするのだが......。

 お次のエリアは「スポーツ選手」
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 割合日本人のフィギュアが多い。
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 王貞治氏は若々しい現役時代を再現している。
 胃癌の術後の姿の方が記憶に新しいので少し違和感があるね。
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 ダルビッシュ有氏は一際高身長で見上げる感じ。
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 係員のオネーチャンに自分が182cmだけど10cm以上高いよねと話しかけるとwikipediaだと196cmだそうですよと教えてくれた。
 ここで鉄板のギャグを披露
 (元妻の)紗栄子は背が低いから(ダルビッシュと)一緒に並ぶと膝位までしか無いんじゃない?
 しっかりウケました。
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 この係員のオネーチャンはちょっとアレな人みたいで横綱千代の富士関に見入っている女の子たちに千代の富士は特に腋毛に注目ですよ、とかアナウンスしている......大丈夫か?
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 マリア・シャラポワ氏も結構身長が高い。wikipediaによると188cmとある。
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 さすがに指紋までは再現されていないが指も造り込んである。
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 ちょっと余計なアングルから..........反省してます。
 
 このエリアから出ていこうとしたら下の方に誰かおるやんか。
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 ひっそりとベッカム氏が腹筋中.....最初気付かずに通り過ぎてしまった。

 3つ目のエリアは「ミュージック・スター」
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 マドンナ氏やエルヴィス・プレスリー氏、マイケル・ジャクソン氏らに混じってAKB48の大島優子嬢が微笑む。
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 係員のオネーチャンがこの衣装は紅白歌合戦で実際に着た物を大島さんが提供してくれたんですよ~と解説。
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 先行していた女の子達が大島優子嬢に後ろから抱きついて写真を撮っていたのでオッサン(もとへ、ナイスミドル)もそれに倣う。郷に入っては郷に従えと云うしね(←違う)。
 後で写真を確認すると変質者が女の子を襲っている様な絵面だった。
 後ろから抱き付く形なので必然的(?)に手がオッパイ部分を鷲掴みにすることになる。
 帰ってから同僚に見せたらこの点も批判を浴びた。
 ネットで検索してみると大島優子嬢の蝋人形御披露目時の記事が幾つかヒット。
 お値段は1体1900~2000万円だそうですよ。
 ミュージック・スターのエリアには撮影用の小物が用意されている。
 マドンナのブースでは金髪の鬘、プレスリーのブースではサングラスとレイといった具合だ。
 勿論持参していくことも可能なので事前にポーズやファッションを研究していっても良い。

 このエリアを過ぎると蝋人形作成の様子が紹介されている。
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 金属製のフレームでポーズを決めて蝋で肉付けしていく。
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 制作途中の物はパパイヤ鈴木氏を作ってるかと思っていたが違った。
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 葉加瀬太郎氏でした。
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 マダム・タッソーのフィギュアもあるね。
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 マダム・タッソー(1761-1850)はマリー・タッソーといいフランス革命の頃に生きていたフランス生まれの蝋人形作家だ。wikipediaの記載を要約する。
 マリーの母は内科医のクルティウスの家政婦で、クルティウスは解剖模型を蝋で作っており、この技術をマリーに伝授した。
 マリーは非凡な才能を発揮し蝋人形作家として名が知れていった。
 王室近辺からも注文を受け親しくしていたため、フランス革命に巻き込まれ処刑されそうになった。
 ところが才能を惜しまれ革命の犠牲者のデスマスクを造ることを条件に特赦となり、ルイ16世やマリー・アントワネットらのデスマスクを作成している。
 クルティウスの死去後、彼のコレクションを託され自ら作成した蝋人形を加えて英吉利等で巡業をしていたが、ナポレオン戦争が勃発し仏蘭西へ帰国できなくなってしまった。
 そのまま30年近く巡業を続け最終的に倫敦に戻って常設の蝋人形館を開いた。
 現在では世界各地に分館が作られておりマダム・タッソー東京は14個目の分館にあたる。

 ちょっと長くなってきたので記事を分割します。
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おやきを喰べよう appendix [風景など]

 なかなかにディープなロケーションにある上水内郡小川村のおやき村。
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 店舗前におやき神社の表示があるのに気付いた。
 店員に聞くと歩いて6-7分だそう(車でも途中まで行けて広い駐車場がある)。
 折角なので腹ごなしに行って見ましょう。
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 傾斜の緩い坂を少し上ってゆくと展望台への表示がある。
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 当然寄り道、木の足場を登っていくこと数分。
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 展望台に出た。ベンチが用意されている。
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 小川村が眼下に見渡せる。秋の色付いた木々が美しい。
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 展望台から反対方向に下るとおやき神社方面に出た。この一体は行者大蒜と山草のコシアブラの栽培実験地にもなっているらしい。
 おやき神社の入り口には立派な鳥居が鎮座していた。
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 本殿へ行くにははちょっとした坂になっている。
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 落ち葉が沢山積もっていてちょっと滑る。慎重に登っていく。
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 登りきると本殿があった。
 お参りを済ませて来た道を戻る。
 おやき村からの帰り道、地蜂の養殖の看板があったし色々と取り組んでいるねぇ。
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行者そば 梅庵 [風景など]

 オッサン(もとへ、ナイスミドル)は麺好きである。
 信州人らしく蕎麦も好きではあるが、あまり外では喰べない。
 全国各地であることだと思うが蕎麦処信州と雖もどの店で喰べても美味しいと云う訳にはいかず、明らかに価格設定が観光地価格になっていることもままある。
 自分で茹でて喰べた方が満足度及びコスト・パフォーマンスが格段に良いので専らクマガイ製麺の古城そばを喰べている。
 外で喰べるとなると何かプレミアか切っ掛けが無いとなかなか機会が無いねぇ。
 別に通ぶっている訳でも無く意外と駅蕎麦のチープな感じのかけソバが良いような気も.........。
 
 あれこれ言いつつ上伊那には手頃な価格で蕎麦好きを唸らせる店が無い訳では無い。
 市街地にも優良店が幾つかあるが、今回は観光客も満足できるロケーションにある「行者そば 梅庵」を訪ねる。
 中央道伊那I.C.で降りて右折、高速道路の下を潜り信州大学農学部の前を過ぎて暫くすると広域農道にぶつかる。
 今度は左折して道なりに進む。左手に産直市場グリーン・ファームが見えたら次の信号「ますみが丘南」を右折して進むと4km程で目的地に着く。
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 ところどころ道が狭くなるが看板が出ているので迷う心配は無いだろう。
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 右折指示で細い道を少し進むと道路脇に駐車場が用意されている。
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 訪問は10年ぶり位かも知れん。
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 軒先に吊るされた干し柿が良いネェ。
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 店内へは靴を脱いで上がるので穴の開いた靴下を履いていかない様にしましょう。
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 御品書きは太打と細打から選ぶ。鴨南蛮も結構ファンがいる。
 店名にもなっている太打 行者そばと細打 もりそばをそれぞれ並盛りで注文。
 勿論一人で喰べますよ。
 自分を含め蕎麦好きの多くは冬でももりかざるを頼む。
 仮に冬山か極地で遭難しかかっていても蕎麦はもりかざるだ。
 これこそが蕎麦好きの心意気である。
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 くだらない事を力説しつつ蕎麦茶を飲んで蕎麦の登場を待つ。
 順番は特に指定しなかったが先に細打 もりそばが来ました。
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 惹き包みの十割蕎麦で黒い粒々は蕎麦の殻に由来する。
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 先ずは蕎麦の味がわかるように塩だけで、という店員のアドヴァイスで塩をパラリとかけていただいてみる。
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 塩は島マースみたいなちょっとしっとりしたサラサラタイプ。
 店によっては水だけが蕎麦猪口に入れられていて水蕎麦として蕎麦の味を見させるところがあるね。
 細打ながら腰のしっかりとした蕎麦の香りを楽しむ。
 次は塩と山葵でいただく。
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 こちらの方が更に蕎麦の香りが引き立つ感じがして好み。山葵万歳。
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 蕎麦のツユは鰹出汁の風味がガツンと利いたタイプで甘味は少ない。
 山葵はツユに溶いてしまわないで蕎麦の上に置いで喰べた方が良いと注意書きがある。
 1枚の蕎麦の量は結構あるので色んな喰べ方を試す余裕がちゃんとある。
 喰べ終わる頃今度は太打 行者そばが来た。
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 うって変わって幅広の太い蕎麦はちょっと無骨な外観。
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 麺の太さの比較。
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 これも塩だけで先ずはいただいてみる。
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 細打よりも蕎麦が太いので香りが立ち難いかな。
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 行者そばの由縁は薬味と蕎麦ツユにある。
 薬味は大根卸と葱、焼き味噌の三種。蕎麦ツユには大根卸の搾り汁が混ぜてある。
 鰹節や昆布といった海産物の乾物ですら貴重だった山国ではこうして蕎麦や饂飩を喰べていたのだ。
 本来は辛味大根の搾り汁のみに焼き味噌を溶いて喰べる。
 同じ伊那市の高遠では高遠蕎麦の名で、北信の更埴(現:千曲市)ではおしぼりそば・うどんの名で同じような喰べ方をする。
 この高遠蕎麦を巡る数奇な物語については以前概説したので興味のある方は御覧あれ。
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 辛味大根は山葵とはまた違ったピリッとした辛味がある。
 細い蕎麦だと大根に負けてしまいかねない。
 太打の蕎麦の歯応えと焼き味噌の素朴な風味、辛味大根の刺激は一種豪快な味わいを生み出す。
 無骨な蕎麦は洗練された蕎麦と違った趣がある。
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 蕎麦湯で普通の蕎麦ツユと行者そばのツユを両方楽しむ。どちらも個性があっていいね。
 冷たい蕎麦で冷えた体を、蕎麦湯で温める、これこそが蕎麦喰ひの醍醐味です。

 折角ここまで来たのでちょっと寄り道。
 自動車で1-2分上まで登ると駒嶽神社が右手にある。
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 最初見落として結構上まで行ってしまった。
 夏タイヤだったので雪には少し焦った。
 小黒川キャンプ場まで行ってしまうと行き過ぎなので注意。
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 此処の境内には「行者そば発祥の碑」が建立されている。
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 西暦700年頃役小角(えんのおづぬ)がこの一体で修行をしていた折、この地の人々に手厚くもてなされ、礼として一握りの蕎麦の実を置いていった。この蕎麦を守り伝えていくうちに信州に蕎麦が広まっていったという由来が書かれている。
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 行者というのは勿論、役小角を指しているのはいうまでも無い。
 Wikipedia等によると蕎麦は最初蕎麦掻(蕎麦粉で作ったすいとんをイメージされたし)として喰べられていた。
 所謂麺類としての蕎麦の形(蕎麦切り、切り蕎麦)になったのは信州の地という説があり、行者そばというか日本蕎麦の発祥を主張している碑なのである。
 梅庵で蕎麦を堪能した後はこの碑の前で思いを馳せるのも良いだろう。

 帰りは来た道を下るのだが、途中のY字路は左方向へ進もう。
 何となく右に入ってしまいがちだが、これは来た道と違う。
 右に入ってしまったら道路の下を潜る直前に左に曲がる交差点があるのでここから広域農道に復帰することができる。
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信濃路遊膳 蕎麦の里「そばのさと」 どうづきそば [風景など]

 新聞を読んでいたらとある記事に目が留まった。
 新しい手法で蕎麦を作る機械開発の記事で茅野商工会議所、精密機器メーカーと信州大学農学部植物栄養学井上直人教授により共同開発されたとある。
 「千本杵搗(きねつき)機」と名付けられたその機械により生み出される蕎麦は従来とは全く味わいが異なるらしい。
 ここで一般的な蕎麦の製法についておさらいしておきましょう。
 収穫された蕎麦の実は製粉され、蕎麦打ちの際に水分を加えられる。
 捏ねられて蕎麦生地となり
 細くカット(蕎麦切り)された後に茹でられて御馴染みの蕎麦になる。
 良く蕎麦の三立て「挽き立て、打立て、茹で立て」とも云われるが、蕎麦の香りと風味は案外容易に失われてしまうものだ。
 腕でカバーできるのは打立て、茹で立てだが、問題は挽き立てである。
 機械製粉のみならず、昔ながらの石臼であっても蕎麦の実を挽く工程で発生する摩擦熱や乾燥が蕎麦の風味にとって大敵であるのだがこれは避けようが無い。
 そこで新手法の登場である。
 「千本杵搗機」は浸水させた蕎麦の実を甘皮もろとも臼で搗いて潰し蕎麦生地に変貌せしめる。
 粉を挽く過程が含まれていないため蕎麦の実が持つ本来の甘みや風味を保持する事が可能とされている。
 そういえば蕎麦の実を使った汁物や雑炊では蕎麦切り(所謂蕎麦)とはまた違った風味が楽しめるものだ。

 要約すると餅で言えば道明寺粉や白玉粉から捏ねて作るか糯米を蒸してから杵臼で仕上げるかの違いのようだね。
 さて、その味わいや如何に?
 ブヨブヨと茅野市に向かう。ルート選択を迷ったが最短距離で国道152号線で杖突峠を抜けるルートを選んだ。
 道路にこそ雪は積もっていないが峠の頂点に近付くに連れて道路脇には雪の壁が出現し次第に高さを増す。
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 杖突峠の展望台から諏訪地域を見渡すとかなり積雪が残っているようだ。
 無事に峠を降りて「そばのさと」を目指す。ちょっと迷ったが何とか午前中に到着できた。
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 店内に入りお目当ての蕎麦を注文する。「どうづきそば」と名付けられており1600円(2013年3月現在)なり。
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 ついでにミニ天丼も注文。
 先客は数名だったが1テーブルにつき1枚はどうづきそばを頼んでいるようだ。ちなみに1日20喰限定。
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 御約束の蕎麦茶をじるじると啜る。
 数分で蕎麦が来た。
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 新蕎麦のシーズンだけあって蕎麦はほんのりと緑がかっている。
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 ところどころに白色の部分があり全体的にゴツゴツとした見た目だ。
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 先ずは水蕎麦でどうぞ、と促される。
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 グラスからそのまま蕎麦を手繰るが、啜ることができず。パスタを喰べるような感じで口中に投入せしめた。
 まずは蕎麦の甘みを強く感じる。
 蕎麦の風味も強く何も調味料が無くともそのままいただけそうな感じだ。
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 焼塩でもどうぞと云われ試してみる。
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 今度は蕎麦つゆに漬けていただく。
 蕎麦つゆは信州らしいややあっさりとしたつゆ。
 水蕎麦や塩で喰べる方が美味しく感じたのでこれはこれで良いのかもと思う。
 つるつると啜るのでは無くしっかりと噛んで喰べる蕎麦だ。
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 箸で持ち上げた時にクタッとしていないのが伝わるだろうか。
 普通の蕎麦より若干モチッとした喰感だ。
 キリリと冷やされたどうづきそばをガヒッガヒッと摂取していく。
 最後の方はそのまま、或いは焼塩で色々な味わいを楽しむ。
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 ミニ天丼は甘目のタレで海老、南瓜、スナップ豌豆が載せられていた。御飯は半合弱といったところで蕎麦1枚と合わせて昼喰としては丁度いい量だった。
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 蕎麦湯をいただいて撤収。
 営業前に蕎麦生地を作るため営業時間内は千本杵搗機は稼働していないそうだが蕎麦打ち実演みたいに展示があると尚良いね。
 蕎麦掻きなどにも応用が効きそうなので新たな蕎麦料理の登場に期待が膨らむ。
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