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伊那公園七色弁当(PG-18相当) [仕出し弁当]

 PG-18の表記で御判りの通り、いつものアレです。  耐性の無い方は閲覧を御遠慮ください。

 2013年4月某日、伊那市内の桜の名所の一つ伊那公園で例年の如く桜まつりが開催された。
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 ちょっと桜の花のアップを。
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 2011年より有害鳥獣駆除に伴うジビエ料理普及と伊那谷名物の宣伝を兼ねて花見弁当が会場で販売されている。
 2012年は所用のため入手し損ねたが、2013年版は捕獲できたので供覧したい。
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 年々弁当の認知度が高まってきたのか2013年は150喰と初登場時50喰の3倍の個数が用意された。
 ところがケーブルテレビで紹介されたとたんに予約分が全て終了となる。
 狙うは当日販売分。
 午前のうちに会場に行くと丁度弁当の当日券販売が始まっていた。
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 予約番号「3」を入手。弁当代は1500円なり。
 ずっと会場に居る訳にもいかんので一旦退去。
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 午後1時過ぎに会場に舞い戻り弁当を引き換える。この頃になるとさすがに弁当は完売。
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 高校生のバンド演奏等をちょっと見学、ついでにアイスも喰べる。
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 さて、無事捕獲できた伊那公園七色弁当を見て見ましょう。
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 失礼してめくってみましょう。ペロッ、いやーん。
 料理の説明がカラーで成されている。
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 もう一回失礼してパカッ、いやーん。
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 お弁当は竜門謹製。
 いつもの如く左上から見て行きましょう。
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 ここは伊那谷の誇る郷土喰、珍味三点セット。上からザザムシ、蜂の子、蝗。
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 ザザムシの佃煮は自家製なのか孫太郎が混じっていた。
 判りやすいように皿に取りました。一番下にコンニチワしてます。
 孫太郎はヘビトンボの水棲幼虫だ。
 アオムシと呼称されるカワゲラ類の幼虫と異なり図体がデカいのと外見が如何にも蟲蟲しているので売り物のザザムシ佃煮には通常使用されない。
 但し、地元民に云わせると孫太郎の方が脂が乗っていて旨いと云う。
 蜂の子はやや甘口の煮方。
 蝗は地方によっては脚を捕ってから佃煮にするがこの辺りではそのまま煮付ける。

 ブーーーーー、妄想劇場開幕ですよ。

 「今日ねぇ、御弁当作って来たんだよ。一緒に喰べよ。」 
 そういえばもう御昼時だね。

 今日は久しぶりのデート。
 満開の桜の下、公園を二人で御散歩。
 御喋りしながら暫く歩く。
 4月も半ばだというのにちょっと肌寒いなぁ。
 君の春らしい萌木色のカーディガンが何となく羨ましい。
 ベンチがあったので休憩しよう。
 そろそろお腹も空いたしね。

 「ちょっとお母さんに手伝って貰ったんだけど、殆どアタシが作ったんだよ。」
 君はちょっと恥ずかしそうにしながらバッグから御弁当の包みを取り出す。
 蓋を開けると御飯の上に伊那谷三大珍味が盛り付けられている。
 ザザムシ、蜂の子、蝗の佃煮がてんこ盛りになっているね。凄いぞ、これ。
 おかずはこれのみのシンプルな構成で新鮮な驚きがある。

 二人で仲良く御弁当をつつく。
 「ちょっと、蝗の佃煮塩っぱかったかなぁ、ニシザワショッパーズ(地元のスーパーマーケット)で買うより駅のお土産コーナーでカネマン(珍味店)の瓶詰を買ってくれば良かった。ゴメンネ。」
 「あ、でも蜂の子はつかはら(珍味店)のだから美味しいでしょ。うちは皆コレ好きなんだー。」
 「ザザムシも喰べてみてー。親戚のオジサンが毎年自分で捕って煮たヤツを届けてくれるんだよ。チョー美味しいんだから。」
 君は照れ臭さを隠そうとしてかいつもよりもちょっと饒舌になっている。
 二人で分けているとはいえ五合ある御飯はかなり多いなぁ。
 「いつも沢山喰べるじゃん。あー、もしかして美味しくないんだー、一生懸命作ったのにぃ。ショックゥゥ。もう二度と作んないッ!!!」
 小鼻とほっぺたを膨らましてちょっと怒っている君。
 大丈夫だよ。全部喰べるからね。
 ここで漢(おとこ)気を見せずしていつ見せる。
 「あ、全部喰べてくれた。良かったー。アタシももうお腹一杯。」
 空になった御弁当箱を見て君はニッコリと微笑む。
 歯の隙間から蝗の脚が見えていたりしたら.........
 どうですか、激しく萌えるシチュエーションでしょう。

 妄想劇場閉幕。

 何事も無かったかのように御弁当の紹介を続けます。
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 伊那谷三大珍味の御隣は煮た猪肉と牛蒡。
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 カツは鹿肉のカツでマヨネーズでいただく。
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 下の燻製は鹿肉。
 鹿肉は一般的に臭みがあると思われがだが、キチンと血抜き等の下処理がされていればそんなことはない。
 寧ろ脂が少なく淡泊な味わいなので調理法が物を云う喰材だ。
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 熊肉は焼き肉風。こちらも臭みは無い。脂身のネットリとした旨味を楽しむ。
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 右下は御馴染みローメン。マトン肉とキャベツ。
 別添えのソースをかけていただく。
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 御飯は白米と蜂の子の炊き込み御飯の2種類。
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 蜂の子御飯はちょっと甘目の味付け。
 結構ボリュームのある弁当でした。
 鹿肉のカツはソースかつ丼仕立てにしてあればもう一つ伊那谷名物が増えるので2014年版に期待したいところだ。

 翌日、またこの弁当を入手した。
 元々伝手があり知人に弁当入手を依頼しておいたのだが、会場でその知人に行き逢えなかったのでmission failureかと思っていた。
 ところが律儀に入手してくれていたので2日続きで伊那公園七色弁当を味わう。
 写真撮る?と聞いたら撮りたいと云われたので先に撮影会。
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 今回は全体像のみ供覧。
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 おっと。蜂さんの成長も楽しんでくだされ。
 同僚の北の悪魔?氏にザザムシどう?熊も美味しいよ、と薦めてみるがことごとく固辞される。
 アンタの奥さん、くまモン大好きって言ってたし熊肉喰べてみれば?と畳み掛けるが効果無し。

 途中でこの前みたニュースを思い出しちょっと細工。
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 判る人には判るネタだが、????の人の方が多いでしょう。
 AKB48の13期研究生、岩立沙穂 嬢が大学受験した際のお弁当にお母さんの悪戯というか愛情で蝗文字が書かれていたのです。
 嬢は神奈川県出身の様だが蝗を普通に喰べるんだね。
 コメントの類を見ていたら茨城の方でも喰べるようです。
 皆様、これからは信州人の事を虫喰い土人とか呼んではいけませんよ。

 
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コメント 4

NONNONオヤジ

うちの母は和歌山でも山の方の出身で、
戦時中だった子どもの頃には、イナゴを
食べたことがあるようですが、姿のまま
佃煮にして、というのはキツイです~ぅ^^;。
by NONNONオヤジ (2013-05-29 12:57) 

punchiti

NONNONオヤジさん。こんにちわ。
見た目を抜きに味だけで言えば
蝗、蜂の子が一番昆虫食としては敷居が低いと思います。
蚕などは独特の匂いが厳しいかも。
WHO等が来たるべき食料危機に備えて昆虫食に対する推奨というか勧告を出しているようですので我々の生きているうちにポピュラーな食材として扱われるかも知れません。
by punchiti (2013-05-29 15:14) 

CROSTON

う。。
郷土料理だから理解できるんですけど
うちの奥さん見たら倒れるな・・
by CROSTON (2013-05-29 19:02) 

punchiti

CROSTONさん。おはようございます。
この地域の女子高生はイベントのとき平気で食べてました。
高級食材ではありますのでその思えば有難味が増すかも?
by punchiti (2013-05-30 07:32) 

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