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居酒屋とよ [県外遠征(大阪府)]

 大阪出張で前泊できたので昼間からウロウロする。
 JR北新地駅からブヨブヨっと電車で京橋駅へ。
 北口で降り商店街方面に向かうがいきなり道に迷う。
 駅員のネーちゃんに聞いたらきっとアッチや思います、というので信じたのにぃ。

 持参してきた地図は激しく簡素なもので駅周辺のゴチャゴチャした路地がきちんと反映されていない。
 駅から300 m弱の記述を頼りにそれらしい辺りをウロウロしていたら墓地の横に出た。
 諸氏のブログでの予習で墓地の裏手の立地という記述を覚えていたので反対に回ったところで遂に店舗を発見。
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 探していたのは大阪では有名な居酒屋のひとつ「とよ」だ。
 午後4時30分からの開店の筈で5分前位に着いたのだが.....?....なんかもう宴会始まってるやん。
 10数人がテーブルに取り付き既に好い加減に出来上がっている。
 全く大阪人は昼間っから........もうね、何というかね。
 仕事は何時に終わるのだろうか?
 もしかしてまだ仕事中だったりして?
 大将と二代目っぽい若いのんが一人、20~40代くらいの女性が3名程居て注文を取ったり料理を運んだりしている。
 1人とダンディに告げて厨房付近のテーブルに取り付く。
 基本的に立呑み形式で相席必須。
 御飲物どうされます?と言われビールを注文。
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 クーラーボックスから自分で取り出すスタイルと聞いていたがオネーサンが出してくれた。
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 クラッシュアイスで冷やされたビールはキンキンに冷えている。
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 料理は奮発して一番高い大トロ一人前セット(3200円なり、2013年2月現在)を注文。
 名称は一人前だが2~3名様向けになっている。
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 まず酢の物(貝とカニ酢物)が来た。とよ定番のメニューの一つで帆立と蟹剥き身、万能葱がポン酢で和えてある。
 次いでメインが登場。
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 大ぶりにカットされた大トロが5枚、盛大にブチマケられた雲丹とイクラの下には河童巻きがある。
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 ビールをジルジルと啜りつつガヒッガヒッと喰べる。
 ネット情報によるとマグロは一頭買いして提供しているとの事。
 今回は大トロにしたが赤身にするともっと刺身の量が増えるらしい。
 大将は気さくなオッチャンで色々と話しかけて来る。
 午後4時30分開店て聞いてたから並ばなくていいようにちょっと前に来たつもりだったんだけど御客仰山おんねェというと「御客さんが待ってるからだんだん回転時間が早よなって午後の3時くらいからやってるんよ。」
 このアバウトさ、もう何かいろいろとどうでも良くなってきた。
 オッサン(もとへ、ナイスミドル)の垢抜けた気品のある佇まいに大阪の人間では無い(失礼)と見抜かれたのか「どっからおいではったん?」と聞かれる。
 信州から来たんだけどメッチャ寒いですねぇ、と答える。
 「そういえばスキーで長野に行ったことあるよ。大阪な、ここのところ寒いねん。外で寝とったら凍死してまうわ。
 夏は夏で暑うなるからそこらで寝とると脱水で具合悪くなる人がおんねん。救急車呼ぶのんが年2回ほどあるでぇ。この前なんかアル中の常習者が病院入りたなって自分で酒飲んでから救急車呼んどったでぇ。」
 冗談とも本気ともつかない話に御客たちが笑う。
 裏の墓地にほかしとく(捨てとく)訳にもいかんし大変やねぇ、とボケてみたが若干滑ってしまった。
 セットを摂取し終えて追加注文。
 冷たい料理とビールで気分は極地探検隊なので温かい酒とつまみを頼もう。
 黒糖焼酎の喜界島の湯割りを注文。
 ガスバーナーで炙る焼きものもとよ名物だ。
 まぐろのホホ肉あぶりと焼き雲丹を注文。両方ともハーフサイズ。
 御品書きに焼き雲丹が無く、オネーチャンに今日は無いのん?と聞くとあて焼というのがそうだ、と。
 焼くとこ見たいねんというと始まったらお声懸けますよってに、と。
 そのうちにゴォーッという音が聞こえる。早よ早よと呼んでくれたがちょっとモタモタしていたら雲丹のあて焼きは完成してしまっていた。くっ、残念。
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 雲丹は炙られたことで旨味が活性化されておりいい感じだ。
 海苔で巻きつつガヒッガヒッと摂取。
 惜しむらくは山葵だ。信州も静岡県と並ぶ山葵処なので山葵にはちょっと五月蠅い。
 次に来るときは本山葵を携えて来ようと思った。
izakayatoyo-30.jpg 
 そのうち又ゴォーッが始まる。今度は鮪の頬焼きの調理開始。これは或る程度注文数がまとまってから調理する。
 大将満面の笑みでピースしながら焼いてくれたが写真今一つで申し訳ない。
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 まぐろのホホ肉炙りが完成。万能葱があしらわれポン酢がかけられている。
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 こちらも炙ったことで旨味が増している。炙り焼きなのでステーキでいうところのミディアムからミディアムウェルの火加減で適度な歯応えもいい感じだ。
 この2品は是非オーダーをお勧めする。
 午後5時ころになると徐々に人が増えて来た。
 店の前を通りがかる人にも○○ちゃんとか久しぶりやねぇ、旅行から帰ったん、とかスタッフが声をかける。
 喫茶Yもそうだったが繁盛店の店主達は客覚えに長けている人が多い。
 来る客来る客皆笑顔で地域の人に愛されているのが感じ取れた。

 一気に飲んだせいか急に酔いが回ってきた。
 はまちの造りとてっさ(河豚刺し)とかまだ興味のあるメニューがあったのだが........。
 「ここに河豚入れてる親父、顔見せへんと思ったら河豚の肝に中(あた)って入院しとったわ。これで5回目やでぇ。何考えてんのや。アホや。」
 大将と客の掛け合いが続く中、御勘定して貰い帰路に着く。
 2-3人で行って色々とシェアするのが一番いいのだろうね、ここは。
 良い意味での大阪らしさを十分味わえました。
 路地での立呑み屋台だが、オープンな環境で女性スタッフも居て女性客だけでも行き易そうな印象だ。 
 トイレも簡易ながら水洗のものが設置されているので長時間の呑みでも大丈夫らしいですよ。

<おまけ>
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 駅近くの看板。表現がざっくりし過ぎ。関東圏では先ずお目にかかれない表現だと思う。
 きっと違法駐車が絶えず、最初はバイクや自転車を駐めるな、的な内容だったのだろうが、天邪鬼な大阪のオッサンかオバサンが「ほな、一輪車やリヤカーはどうなんや。」とかしょーもないことを言ってこんな看板が出来たんかねぇ。
 
 
 
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SORI

これは美味しそうです。近くにあれば、すぐにでも行ってしまいます。
by SORI (2013-06-06 09:17) 

hatsune

ほほ肉炙りめっちゃ美味しそう(人´∀`).☆.。.:*・゚
ここは行ってみたいです。
ただ、これからの季節はカに刺されそうだなぁ(^^;
by hatsune (2013-06-06 17:58) 

punchiti

SORIさん。こんにちわ。
立飲み文化は関東人にとってはとても面白いです。
是非行って見てください。
by punchiti (2013-06-08 12:00) 

punchiti

hatsuneさん。こんにちわ。
女性でも行き易い雰囲気の御店でした。
暑い時のビールが格別そうでしたよ。
by punchiti (2013-06-08 12:01) 

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